物価高の今、2023年夏のボーナスについて多くの人が気になっているのではないでしょうか。そこで今回は、業界別、年齢別、企業規模別に紹介しながら、2023年夏のボーナス事情について考えていきます。さて、今年のボーナスはどうなる?

2022年夏・冬のボーナス平均は?


棒グラフ
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経団連が毎年公表する「年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)」のデータによると、2022年の日本の大手企業の夏季賞与、一時金の平均妥結額は、前年比8.77%増の89万9163円でした。また2022年の冬季賞与(年末賞与)、一時金の平均妥結額は、前年比で8.92%増の89万4179円となっています。

これらのデータは、日本経済団体連合会(経団連)が毎年公表しているものです。業種によって平均妥結額の差が見られますが、2020年以降コロナ禍で減少傾向だったボーナスも全体的には回復傾向にあることが示されています。

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業界別ボーナス平均支給額ランキング、第1位は?


ランキング
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経団連が公表した「2022年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)」によると、2022年の冬のボーナスはほとんどの業界で増加しています。

賞与の業界別金額ランキングのトップ5は以下の通りです。

第1位:建設124万7699円(前年比+4.33%)
第2位:鉄鋼101万7895円(前年比+87.23%)
第3位:電機95万4692円(前年比+2.53%)
第4位:化学93万6864円(前年比+11.14%)
第5位:自動車92万8620円(前年比+3.35%)

第1位~5位まで、専門的な知識・技術が求められる業界が並びました。一方、紙・パルプ、鉄道、セメントは賞与が少ない業界でした。

参照:日本経済団体連合会