投資信託の評価額の見方


株式チャート
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投資信託の基準価額とは、「1万口あたりの価格」のことをいいます。どの投資信託も最初は、1万口あたり1万円でスタートします。すなわち1口=1円という計算です。

その投資信託が保有する株式や債券の価格が上下に値動きすることで、日々投資信託の価格は変動します。投資信託の基準価額は毎営業日計算され、運用会社や証券会社のホームページなどで確認できます。

運用開始後の投資信託の基準価額は、下記の計算式で求められています。

運用中の投資信託は、この基準価額が変動し、その値動きが投資信託の評価額に影響するということになります。

例えば1口=1円で購入した投資信託の評価額が1口あたり2円に値上がりした場合、基準価額は2万円となります。その基準価額を元に、以下の計算式で投資信託の評価額を計算できます。

投資信託を一括購入した場合は、購入した時の基準価額と保有口数が確定するため、その後の損益が分かりやすいのですが、つみたてNISAなどで毎月積み立てをしている場合は、その都度購入した時の基準価額が異なるため、損益計算が分かりにくくなります。

そんな時は、利用している証券会社や銀行のホームページで、保有口数を確認することで現在の評価額が確認できます。

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投資で得た利益は課税対象

株式投資同様、投資信託を売却して得た利益には所得税15%と住民税5%、併せて20%の税金がかかります。(※2037年12月末までは、これに加えて復興特別所得税が加わり20.315%となります)

この税金が非課税になる制度が少額投資非課税制度「NISA」です。つみたてNISAの制度を利用して投資信託を積み立てている場合、投資期間20年間は利益や分配金に対する税金が非課税となります。なお、2024年以降NISA制度は恒久化され、非課税投資枠を大幅に拡充、非課税期間は無期限となります。