6月……微妙な季節ですよね。暑い日は焼け付くように暑いし、寒い日は長袖じゃないと背中がゾクゾクしてしまう。だからこそ、この時季いつも持っていたいのが“羽織りもの”。先日、半ばやけっぱちで「UVカットカーディガン」を買ったのですが(笑)、しかしその後すぐにもう1着予備を買うほど優秀だったのです! 元ファッション誌編集の中田ぷうが紹介します。

パーカーじゃない!カーデだからこそ推せる!



なぜやけっぱちで買ったのか?

その日は、風も湿度もない30度近い夏日で、腕が焼けている感覚がわかるほど強烈な日差しを浴びて、銀座を歩いていた私はイライラ……。それなのに日焼け止めも塗らず、日傘も持たずに出てきてしまったのです。とうとう耐えられず、まずユニクロに駆け込みました。

しかしUV系の羽織りものといったら、パーカータイプかニットタイプのカーディガンしかなく……どちらも機能性には優れていると思うんです。しかしアラフィフのおばさんである私が、あのUV系パーカーを着ると、致命的にダサく見えてしまうのです!

アラフィフでもスラーッ!と背が高く、モデル体形の人が着れば、スポーティにキマるんだと思います。しかし私のような身長150cm台・超日本人体形・ぽっちゃりおばさんが着たら、それはもう“ちっとも痩せないのにスポーツクラブに必死に通っているおばさんのファッション”にしかならないんです! だから私は絶対に着ません。いえ、着られません! お洋服に対しても申し訳が立たない!

かといってニット系のUVカーデは洗濯が面倒くさい……。

懐かしの某フランスブランドを彷彿させるデザイン

ユニクロが空振りだったので、GUへ。もちろんこちらでもUV系パーカーを売っていましたが、私が目を付けたのは超ベーシックな形のコットンカーディガン(正しくは、【本体】綿53%・ポリエステル38%・ポリウレタン9% 【リブ部分】綿83%・ポリエステル17%。ポリが入っているので洗濯しても乾きも早く、シワにもなりにくいですよ)!

このカーデの形、何かを思い出しませんか。そうです、90年代、私たちが学生のころ、一斉を風靡(ふうび)した某フランスブランドの「カーディガンプレッション」です。



7個付いたボタンも懐かしきカーディガンにそっくり! なのですが、着心地や機能性はさすがGUならでは。

先にも書いたようにコットンベースにポリエステルやポリウレタンが入っているので、吸湿性が高い割に速乾性も高いので、常にさわやかな肌触りで着ていられるんです。私もつい数年前まで“コットン信者”だったのですが、日本の梅雨~夏にかけては化繊の“快適さ”がアラフィフには欠かせません。

次章では着こなしのコツを紹介します。

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Tシャツの上にそのまま着ちゃダメ~!



色はホワイト、グレー、ブラックの3色展開。私は中に着るTシャツでかなり遊ぶので、〆色のブラックにしました。サイズは肩掛けにしたり、新幹線や飛行機でブランケット代わりにもしたいので、XLをセレクト。

この「UVカーディガン」、若干丈が短めなのも特徴なのですが、“丈が短め”と聞いただけでアラフィフはおびえますよね(笑)。何しろ丈が短いトップスは、おしりのデカさを強調してくれますから! なので“そのまま”着てはいけません!

上の写真を見てください。アラフィフあるある……のTシャツも出しっぱなし、UVカーディガンもただ羽織っただけ、はNG!



Tシャツは中に入れ、ブラウジング(ウエスト部分を膨らませること)して、わずかでもいいので“ウエスト”を作ってください。そしてカーディガンは袖をまくって抜け感を出すことが大切。一つ前の着こなしよりすっきり見えますよね。

もちろん寒さ対策など実用的に着るときは、前ボタンを全部閉めるのもOKですが、日差し除けで着る場合は、ボタンは留めてもせいぜい一番上のみであとは開けて、ここにも抜け感を作ってください。

中に着たマイケル・ジャクソンのTシャツはお気になさらず。お好きなTシャツを着てください(笑)。