乱れた腸内環境を長年放置していませんか?

老化の悩みや体調不良の裏に意外な病気が潜んでいることも

チェックの結果はいかがでしたか? チェックした数が多ければ多いほど悪そうだな、とは予測できますが……。

「チェックが3個以上ある人は、腸内環境が乱れている可能性があります。

現代人の9割は腸内環境が乱れているといわれています。若いころからチェックリストにあるような生活を長年続けていると、着実に腸内環境は乱れていきます。

腸内環境が悪化すると病気を招くこともあります。『リーキーガット症候群』という病気で、『腸漏れ』とも呼ばれます。

腸内細菌の働きや炎症などにより、小腸の壁に分子レベルの小さな隙間が発生することで、本来血管内に取り込まれることはない異物(菌・ウイルス・たんぱく質など)が血液内に漏れ出してしまう病気です。

症状としては、原因不明の熱、筋肉痛・関節痛、胸やけ、息切れ、吐き気、腹痛、抜け毛・もろい爪、おなかの張り・消化不良、不眠症、記憶力低下、集中力低下、不安感、まとまらない考え、疲労感、下痢・便秘、口臭、神経過敏、食欲低下、ニキビ、じんましん、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などがあります。内科や皮膚科に診察してもらっても治らない、という方が相談に来ることが多いです。

その中でも多いのが肌荒れと慢性疲労です。

治療は食事指導とサプリメントの処方です。食事面では、控えたい食品(白砂糖、カゼイン、グルテン、加工食品、酒、オメガ6の油など)を指導します。サプリメントは、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌(プロバイオティクス)や食物繊維、アミノ酸の一種であるグルタミンや消化酵素などを組み合わせて処方します。

クリニックでは私が厳選したサプリメントを処方しています。また、ストレスも大きな原因になるのでストレス回避を一緒に考えていきます」(黒田先生)

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まとめ

皆さんはチェックリストにチェックが何個付きましたか? 私は5個でした。特に便秘や下痢に悩まされているわけではないのに、腸内環境が乱れているという結果に驚きました。

リーキーガット症候群の治療は、そのまま腸内環境を改善させる方法でもあります。まずはできることから始めてみてはいかがでしょうか。ただし、黒田先生によれば、サプリメントは自己判断ではなく専門の医師が選んだものが安心ということです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

取材・文/mido(50歳)
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。

著者/監修/黒田 愛美 先生
美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長(東京都中央区銀座4丁⽬2-17 銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。