家をリフォームしようと考えた時、資金は自己資金(貯金)とローン、どちらで払うのがよいのでしょうか。それは、リフォームの費用や各ご家庭の資金計画により変わります。

現在貯金に余裕があっても、教育資金や家族旅行、車の買い換えの計画など、これからのライフイベントに備えて、リフォーム費用はローンを組み、貯金を残す方が良い場合もあります。しかしローンを組むと、余計な利息や諸経費を負担しなければいけません。

そこで今回は、リフォーム費用を自己資金で払う場合とローンを組む場合のメリット・デメリットについて解説します。

自己資金とローンどっちがいい?


悩むカップル
【画像出典元】「Dean Drobot/Shutterstock.com」

自己資金でリフォームするメリットは、リフォームローンの利息や手数料などの諸経費が発生しないことです。リフォーム費用が今の貯金で十分に賄えるようであれば、自己資金で一括して払う方が良いでしょう。一括で支払うことで工事の請負契約や着工がスムーズに進むこともあります。

しかし今後のライフイベントに備え、貯金は使わずローンを組んだ方が良い場合もあります。

例えば、子どもが私立大学へ進学したり、浪人や留年したりした場合、予定していたよりも教育資金が必要になるかもしれません。また、予期せぬ事故や病気、マイカーの故障による想定外の車の買い換えなど、急な出費に備えておきたいなら、手元に資金を残しておいた方が資金計画に余裕が持てます。

自己資金によるリフォームで貯金を使い果たしてしまった場合、リフォームローンよりも金利が高い教育ローンやフリーローンなどを利用しなければならなくなります。

こういった予期せぬライフイベントの変更に備えておきたい場合は、貯金を使わずローンを組んだ方が良いでしょう。

また、ローンを組むことで自己資金よりも予算を多めにとることができるため、フルリフォームや全面リフォームといった、よりアップグレードしたリフォーム工事を行うことも可能となります。

手元に貯金を残しておけることやアップグレードしたリフォームができることは、ローンを組むメリットといえるでしょう。

これらを踏まえ、それぞれのメリット・デメリットを以下にまとめました。

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自己資金払いが向いている人

リフォーム費用を自己資金で支払った方がいい人は、今後のライフイベントに大きな変化がないような次に挙げる人でしょう。

・子どもがいない、もしくは子どもが既に就労している人
・余裕を持って子どもの教育資金が準備できている人
・独身で今後結婚の予定がない人
・リフォーム費用を支払ってもまだ十分な貯金がある人

上記のような条件であれば、自己資金を使ったリフォームを行う方が、余計な費用を払わずに済むのでおすすめです。自己資金の範囲内でリフォーム工事の費用が賄えるようであれば、迷わず自己資金を使いましょう。

仮に300万円のリフォーム費用を、金利2.5%、返済期間10年のローンで組んだ場合、毎月の支払額は約2.8万円ですが、10年間の支払利息は約40万円となります。自己資金で行うとこの40万円の費用はかかりません。