加齢とともに気になる口の中の病気とは?

加齢とともに増える口の中の病気の代表格は歯周病です。歯を磨くと血が出る、歯がグラグラして痛みを感じる、などが主な症状です。実は、歯周病以外にも、加齢とともに増えてくる口の中の病気があります。今回は、加齢による口の中の変化をふまえ、加齢とともに気になる口の中の病気をお伝えします。

1.加齢に伴う口の中の変化

他の臓器と同じように、口の中も加齢に伴いさまざまな変化が見られます。歯がすり減って短くなったりひびが入ったりします。そして歯周病により歯ぐきは下がり、歯と歯の間にものが詰まりやすくなります。

唾液腺も萎縮してくるので唾液の分泌が低下します。これにより、自浄作用が低下するので、口の中の汚れが溜まりやすくなります。また、舌の表面には甘味、苦味などを感知する味蕾という組織が存在します。これらも加齢とともに萎縮してくるので、味の濃淡がわかりづらくなります。

このように、個人差はあるものの、加齢に伴う口の中の変化は誰にでも起こります。それが病気を発症する一端となることも珍しくありません。

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2.加齢とともに見られる口の中の病気の症状

2-1.口臭症

生理的な口臭は誰にでもあります。特に、起床時や空腹時には唾液の分泌が減るため、口の中の浄化作用が衰えて口臭が強くなります。

また、においの強い食品の摂取や、飲酒、喫煙、薬剤の服用などによって口臭が起こることがあります。しかし、他人にも感じられるような強い口臭が常にある場合は、口の中の清掃が不十分であったり、口の中以外の病気が原因のこともあります。たとえば、糖尿病では口の中が乾きやすくなるため、唾液の分泌量も低下し口の中が汚れやすくなって口臭がきつくなります。

2-2.味覚障害

味覚障害として、食べ物の味がわからなくなったり、味が薄く感じられるようになったりするケースが多いです。人によっては、口の中に何もないのに苦みや渋みを感じたり、特定の味だけに鈍感になったり、本来とは違う味を感じたりすることもあります。味覚障害の原因はさまざまです。全身性の病気が原因の場合や口腔乾燥から起こる場合もあります。

2-3.口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)

軽度の場合は口の中の乾燥感を覚える程度ですが、重度になると灼熱感や痛みが起こります。これは加齢に伴い、唾液腺の老化で唾液分泌が減るのが主な原因です。しかし、口腔乾燥症は糖尿病や鉄欠乏性貧血などの疾患でも起こります。

2-4.三叉神経痛(さんさしんけいつう)

電気が走るような激しい痛みが数秒から数分間続きます。これは顔の片側に突然起こり、あくびやくしゃみ、会話の時、顔を洗った時などに突然起こります。三叉神経は、歯の知覚も支配しているので、ごくまれに、歯の痛みを訴える方もいます。

2-5.顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)

主に顔の片側に麻痺があらわれます。顔の筋肉がまひを起こすため、たとえば目を閉じようとしてもまひしている側のまぶたが完全に閉じることができなかったりします。その他、頬や口角が反対側に引っ張られたり、まひ側の口角からよだれが垂れるなどの症状が見られたりします。