私を壊してしまったものの正体
自分は大丈夫と思っていたから、体を休めず働き続けていた私。無理をした体は、自律神経を乱すまで追い詰められていたのです。
パニック障害、不安障害、うつ病になって、症状が落ち着くまで出かけることもできなかったので、私だけではなく、子どもたちも可哀想でした。
母親なのに子どもと一緒に遊ぶこともできない、ドライブもできない、買い物にも行けなくなる自分が情けなくなり、とてもつらかったです。こんなことになるまで、どうして自分を大切にできなかったのだろうとたくさん後悔しました。
精神科で処方された不安薬と抗うつ剤のおかげで、体が少しラクになってきたころ「私の体は私を休ませるために、うつ病になったのだ」と思えるようになりました。それから、私がこの病を患ってからは、夫も子どももみんなで協力して家事を手伝ってくれるようになりました。
抗うつ剤の副作用で朝は起きられない私のために、当時小学6年生だった長女は弟たちの学校や保育園の支度を毎日してくれていたのです。
あのころ、私は子どもたちに「ありがとう」と「ごめんね」を毎日言っていました。今は、パニック障害、不安障害、うつ病ともに症状は軽くはなりましたが、なかなか完治までいきません。自律神経を整えることを意識して、できるだけ症状が出ないように気を付けています。
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まとめ
家事・育児・仕事を頑張るお母さんたちはたくさんいると思います。私もそうでした。そして、なんでも完璧にできるようにと頑張ってきました。でも、母親が元気でいなければ子どもに悲しい思いをさせてしまいます。この経験から私は、ダメなお母さんでもいい、家事や仕事が完璧じゃなくてもいい、子どもと笑って過ごせる元気な体でいることが一番だと学びました。母親として頑張らなければならない場面もあるでしょうが「無理せず頑張る」を大切にしながら、精一杯子育てを楽しむ私でいようと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者/maki(36歳)
7人の子どもを育てるシンママライターです。保育園児から高校生の反抗期や思春期まで子どもたちのあらゆることに対応をし、奮闘する日々を送っています。