中央線・武蔵境の住宅街に佇むコーヒーショップ「ノリズコーヒー」。

2016年7月にオープンして以来、地元の人を中心にジワジワと評判に。エスプレッソキャラメルロールケーキの登場を機にSNSで話題となり今や行列ができる程人気のお店になりました。

もともとは普通のサラリーマンだった店主の田中宣彦さん。なぜ同店をオープンするまでに至ったのか、人気を誇るロールケーキとプリンと併せて紹介します。

住宅街にひっそりと佇む。自家焙煎のスペシャリティコーヒー専門店「ノリズコーヒー」

中央線・吉祥寺駅から二駅にある「武蔵境駅」。商施施設が立ち並ぶ吉祥寺と異なり、居住の街として知られています。

そんな地にあるのがコーヒーショップ「ノリズコーヒー」。コーヒーは店主の田中宣彦さん。スイーツは奥さんの遥さんが手掛けています。店内に入ると広がるコーヒーの香り。7種のスペシャリティコーヒーがお出迎えしてくれます。

店内は店主と向き合える4席のこぢんまりとした空間になっていて、カウンターよりもカジュアルでどこか温かみを感じます。

オープン当初はほとんど地元の方で賑っていたそうですが、いまではエスプレッソキャラメルロールケーキやプリンを求めて行列ができる日もあるほど人気があります。

(広告の後にも続きます)

飲食とは無縁の会社員16年間。趣味から始まったコーヒー生活

お店を始める前は百貨店・金融・通販業界で16年間会社員として勤務をしていたノリズコーヒー店主の田中宣彦さん。

田中さん
「当時勤務先が水天宮前で、ブルーボトルコーヒーがオープンしたりとサードウェーブ全盛期でした。仕事の休憩中にコーヒーを飲んだりする中で、コーヒーを淹れることに興味を持ちました。」

ちょうど何か趣味が欲しいと思っていた時だったそうで、コーヒーに決めたんだとか。

田中さん
「それから本を読んだり、コーヒーの淹れ方を教わりにワークショップに参加しました。徐々にオーナーさんと会話したりする中で、コーヒーを淹れるだけではなく“焙煎”にも興味を持ち始め、仙川にある個人のお店で焙煎セミナーに参加しました。それを機に“自分もお店を持とう”と決断しました。」

会社員時代に趣味を持ちたいという想いでコーヒーの世界へ。コーヒーを淹れること、コーヒー豆を焼くことを学んでいる内に、コーヒー愛が止まらなくなった田中さん。そんな田中さんが焙煎で目指しているのは“新しい味を追求するというより、一度作って提供した味を作り続けること”。