私は2018年から胃痛がひどく、胃潰瘍(いかいよう)一歩手前のびらん性胃炎と診断され、定期的に通院して服薬治療をしていました。2020年ごろからは症状は落ち着き、通院も3カ月に1回となり、2022年の6月にもうそろそろ薬をやめても良いかどうかを見極めるために胃カメラと血液検査を受けた私。その結果、意外な事実が判明しました。

問題は中性脂肪?



胃カメラ検査後、診察室に呼ばれ結果を聞くことに。「胃は問題ないですね。ただ血液検査がね」と検査結果が印字された紙を差し出され、「中性脂肪のところにHと記載されていますよね。基準値が30-149なのですが、あなたの場合278とかなり高いです。検査前日に食べた物の影響ということもありますし、一時的なのかもしれないですが、念のためにまた3カ月後に検査をしましょう」と言われました。

このときの私は「おそらく一時的なものだろう」と能天気に構えていたのですが、3カ月後の9月の検査では、中性脂肪の値はさらに上昇して、なんと300超えに。「こうなると動脈硬化などの問題が出てくるので。12月に血液検査と一緒に頸部エコーをおこなって首の血流の状態を見ましょう」と言われ、がく然となりました。
 
12月の頸部エコーの結果、首の血流の状態は幸い異状なしでしたが、中性脂肪は372とさらに上昇。医師からは「現時点では動脈硬化にはなっていませんでしたが、これからどうなるかわかりません。今でしたら薬を飲まなくても運動と食生活での改善が可能です。甘い物、脂っぽい物を控えて適度に体を動かすようにしてください」とアドバイスを受けました。

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気になっていた体重増加



40代後半から体重が着々と増え始め、痩せにくくなった私。48歳から50歳まで勤めていたパート先では、1日平均1万2000歩前後歩いているにもかかわらず、当時の私は身長159cmで体重57kg前後。少し危機感を覚えつつも「今は更年期が始まり代謝が落ちて太りやすい時期なのだから仕方がない。とりあえずこれ以上太らないようにしよう」と自分に言い聞かせていました。

しかし50歳でパート先を替えると、駅から近い職場でデスクワーク中心だったので、1日あたりの歩数がかなり減りました。またストレスも多く食べることで発散しており、体重が一気に62kgまで増加。そうなるとそれまで着ていた洋服は当然きつくなり、そして似合いません。おなか周りの厚みが増した自分の姿を鏡で見ては「私ってこんなに大きかった?」とため息をつき、痩せようと決意するもののうまくいかず投げやりになるという悪循環を繰り返していました。

しかし今回のことで、太っているせいで健康上にも深刻な問題が出てくるかもしれないと判明。私は52歳にして真剣に痩せることを考えるようになりました。