接客業で1日中立ち仕事をしている私の友人は、ある日から天気が悪いときに左膝が痛むようになり、家族と「膝天気予報できるね」とふざけていたようです。しかし、痛みを感じた日から約8カ月後、歩くこともままならないくらい左膝が痛んだので、病院を受診することに。すると、思ってもみなかった診断結果が出たのです。

天気が悪いとなんだか膝が痛む



接客業をしている35歳の友人は1日中立ち仕事。立ち仕事は足腰に負担がかかるので、普段からマッサージなどに定期的に通っていましたが、あるときから曇りや雨の日に左膝が痛むようになったそうです。

友人は普段から天気が悪いと頭痛やめまい、だるさもあると悩んでいましたが、たまたま見たテレビで「天気痛(気象痛)」というものがあると知ったそうです。

気圧の変化で頭痛やめまい、肩凝りや腰痛、古傷が痛む、気分の落ち込みがある…… 自分の症状にも当てはまると思った友人。「天気が悪くなると体調も悪くなるのは、天気痛って言うんだ! 過去に膝を痛めた覚えはないけど、膝の痛みもきっとこれだろう」と勝手に思い込み、特に気にはしていなかったようです。

ですが、やはり天気の悪い日は左膝が痛むことが多くなり、だんだん気になり始めました。天気が悪くなると左膝が痛くなるので、「膝天気予報です。私の膝が痛むので天気が悪くなります」と家族とふざけ合っていたそうです。友人の母は、週間天気予報を見ながら「来週から天気が悪くなりそうだから、膝に要注意だよ!」と忠告してくれるように。すると、天気予報通りその日になると友人の膝は痛み始めるので「的中率すごいね!」と友人の母と感心し合ったそうです。

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台風接近で、膝も激痛



その年の9月、大型台風が接近。このときも何日か前から左膝の調子はよくなかったそう。ですが、出勤日だったので、市販の鎮痛剤を飲んで膝の痛みと闘いながらなんとか出勤。勤務中も痛みはあり「台風の気圧の変化ってすごいんだ。痛みが普段の比じゃない……台風早く過ぎ去って! もう家に帰りたいよ」と思ったそうですが、台風前の駆け込みの忙しさもあって、それどころではなかったようです。そして、台風が過ぎ去ると自然に膝の痛みも落ち着いたそう。

「天気がよくなると膝も治るな。やっぱりこれは天気痛なんだろうな」と思い込み、普段とは痛みの感じが違ったそうですが、友人は病院を受診しませんでした。

それからしばらくも同じような症状が続き、その年の年末に大寒波がやってきます。このときも膝の激痛に襲われる友人。「次は大寒波か。また痛みに耐えないといけない。これって本当に天気痛なのかな?」とふと思ったようですが、年末だったこともあり病院受診は考えませんでした。そして「膝天気予報です。大寒波が来ているので私は膝の激痛に悩んでおります。皆さんもお気を付けください」と、家族とふざけ合いながら鎮痛剤を飲んで痛みを抑えたそうです。

その後、大寒波が過ぎると膝の激痛はなくなったので、「やっぱりこの膝の痛みは、天気痛で間違いない!」と友人は思ったようです。