3.債券投資のメリットは?
債券投資のメリットは安全性を追求しながら安定した利息収入を得られることです。通常、預貯金よりもやや利率が高いため、「リスクはそれほど取れないけれども、やはり少しでも高いリターンを追求したい」という人には向いています。途中で売却する場合は額面を割り込むなど損失が生じる場合がありますが、償還期限まで保有すれば額面で償還されるため、それほど価格変動を意識する必要がないのもメリットです。
また、既発債は同じ発行体であっても償還期限や利率などさまざまです。債券を数多く取り扱っている証券会社などと取引をすれば、資金計画や方針次第でさまざまな債券を組み合わせることが可能で、リスクを抑えながら多様な運用手法が行えるのもメリットの1つです。
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4.債券投資のデメリットやリスクは?
債券に限らず金融商品はメリットがあればデメリットもあります。あるいは、メリットを違う見方をするとデメリットになる場合もあります。償還日に額面で償還される安心感などがその典型例で、逆にいうと株式のように大きな値上がり益は期待できません。利率も当初定めた利率を受け取るのが原則で、株式の配当のように業績次第で増えることもありません。
また債券は「債権・債務」の関係となり、債券を発行している側は「債務」を抱えていることとなります。つまり「負債」です。業績が悪化し債務超過のような状況になると、発行している債券の一部または全部が戻ってこなくなるというリスクもあります。これはデフォルトなどといわれますが、しっかりと認識しておきたいデメリットです。実際に企業のみならず国(アルゼンチンやギリシャなど)が発行した債券がデフォルトしたケースが過去何度もあります。