これを見た夫と義父は…

2階から降りてきた夫も、義母と私のやり取りを耳にした様子。「……それなら、これから寿司屋に食べに行こう」と静かに私に言いました。「父さんも一緒に行こうよ!」

義父もお茶を食卓の上に置いて、「そうしよう。ちょっと待ってくれ、上着を取ってくるから」と私に頬笑み、2階へ上がりました。

2人の様子を見た義母は慌てて、「何よ、せっかく出前を取ったのに。お店に食べに行くなら、私も上着取ってくるわよ」と用意をしようとしたのですが……。

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俺の車に母さんの席はない!

じっとその姿を見ていた夫は、低い声で宣言。「俺の車に母さんの席はない。父さんと俺たち夫婦が乗ったら、後はこの家から移す荷物でいっぱいさ。父さんの分もあるからね」

「私の席がない? 父さんの分の荷物?」と不思議そうな義母。そこに義父が上着を羽織って戻ったので、夫が言いました。

「そういえば、新居の鍵を渡しておかなくちゃ。3つあるから、俺たちの分と父さんの分だよ」

義母はさらに首をかしげて、それでも話に首を突っ込もうとしました。「なんであんたたちの新居の鍵を父さんに? 私には?」

それを聞いた義父は、白けた顔で断言したのです。「ないよ、必要ないだろう。お前は家族じゃないからな」