昔からの友だちに会うと、いつでも学生時代にタイムスリップできます。学校を卒業したのがつい先日のような気持ちになって会話が弾みます。あれから早30年。月日の流れは早いもので、気付かないようにしていても体はどんどん老化しています。疲れやすく、忘れやすい……そんな体調の変化に目を背けていたら、体が悲鳴を上げました。私の身に起きたことをお伝えします。

子育てと仕事に追われる慌ただしい日々



子どもを授かったのは20代でした。産休は取れたものの、まだ育休という言葉に今ほどなじみのなかった時代、周りに反対されながら2カ月後には職場復帰しました。

毎日が戦争のようで、朝は子どもの登園準備に始まりひと通りの家事を済ませ、園に送ってから出勤する毎日。帰ってからは食事の準備をして、洗濯物を取り入れて、子どもをお風呂に入れたり、翌日の準備をしたり……落ち着いて座ることのない日々を過ごしていました。

休日はバタンと寝る……ということができるわけもなく、子どもたちを連れて自然と触れ合ったり、きれいな景色を眺めるためドライブしたりと、アウトドアな生活を送っていました。

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何かがおかしい気がする。でも気のせい?



30代も後半になったころ、時々体調を崩すようになりました。帰宅後、ごはんを作り終えるとソファーになだれ込み、起き上がれない日々が続きます。とはいっても、もともと貧血がひどかったので、このころは病院でよく血液検査を受けていました。

大体、鉄分不足が原因の体調不良だったので、処方してもらった鉄剤を飲むとうそのように体が軽くなり、鉄分の重要性を身をもって実感した時期でした。

体が元気になると、今までつらかったことも忘れてまた20代のころと同じような生活をしていました。このころから徐々に無理が利かなくなり始めていたんだと、今は思います。