大腸がんは問題なし、おならはなぜ…?

内視鏡を入れるのがうまくいかなかったのか、痛いのなんの!「 痛い痛い! 」「我慢して! 」とやりとりしているうちに、私も気持ちが吹っ切れて何でも話せる気がして、例のおならの件も聞いてみました。

医師は「では見てみますね」と解説しながら検査をしてくれました。腸壁が少し赤く炎症があるけれど、特に腫瘍も見られず何も問題ないとのこと。医師は最後に「あっ! 」 と小さく叫び「ここに痔があります」と。この私が痔とは……。医師のはにかんだ顔が忘れられません。

その後の診察でも、特に問題は見られなかったと医師は語り、おならが頻発するのも、年齢による腸の機能の低下ではないかとのことでした。女性には多いのだそうです。この検査で少しだけ組織を取り検査しましたが、がんの兆候はなく、検便の潜血は痔によるものだったようです。

帰宅後、ネットで、年齢による腸の機能の低下とおならの関係を調べてみると、すぐに「更年期」の文字が見つかりました。女性ホルモンの低下から自律神経が乱れ、腸内環境が崩れやすいのだそうです。「50歳前後でやたらとおならが出る人がたくさんいる」と書かれていて、自分だけではないのだとホッとしました。 

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まとめ

アラフィフになり、やたらとおならを暴発する体質になってしまった私が、たまたま健診の検便検査で「潜血陽性・再検査」の判定となり、大腸カメラの精密検査を受けに行きました。医師と大腸カメラを見ながら直接おならの件を聞けたのは、良い機会になったと思います。小さな痔こそあれ、大病ではなく安心しました。

しかし、ここでも私に付きまとう「更年期障害」の影が……。おならの頻発は更年期のせいだったのでしょうか。ネットで調べると、同じようなおなら症状の更年期の方がたくさんいると知りました。更年期とは、もはやお友だちとして付き合っていくしかなさそうです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。

イラスト/サトウユカ

著者/こぴあ(50歳)
園芸店店主。園芸ライター。県の里親として虐待児童の一時保護など児童の福祉に携わる。主に1歳前後の里子がお泊りに来るので、日々奮闘中!