介護保険サービスを利用したら負担が軽くなる!


負担減のイメージ
【画像出典元】「ELUTAS-adobestock.com」 

介護保険サービスは、要介護認定で要支援または要介護と判定された65歳以上の人が、自己負担額1割で利用できるサービスです。入浴、排せつ、食事の介助などが介護保険の対象であり、1万円のサービスを受けた場合、実際に支払う額は1000円となります。※一定以上の所得がある場合は2割または3割です。

ただし、老人ホームで介護サービスを受ける場合、居住費や食費、日常生活費といった費用は介護保険の適用範囲外です。前述したように、施設によって月額費用は大きく異なり、また多床室(相部屋)と個室によっても異なります。月額費用の内訳を次で見ていきましょう。

介護施設の月額利用料内訳

特別養護老人ホーム利用、要介護5で、多床室(相部屋)と個室での目安は以下の通りです。

・多床室
施設サービス費の1割:2万5200円
居住費:2万5650円
食費:4万3350円
日常生活費:1万円
合計:10万4200円

・個室
施設サービス費の1割:2万7900円
居住費:6万180円
食費:4万3350円
日常生活費:1万円
合計:14万1430円

ちなみに要介護5とは、生活のすべてにおいて介護が必要な状態なこと。もし要介護5で5年入居した場合、多床室で625万2000円、個室で848万5800円となります。

参考:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索「サービスにかかる利用料

介護施設の価格は、施設の種類、要介護認定かどうかで大きく異なってきます。どんな施設に入りたいのか、費用はどれくらいなのかを考慮して、老後資金の計画を立てるとよいでしょう。老後をどんなふうに暮らしたいのか、しっかり考えてみてくださいね。