あたり一面に異物が…

いつもの朝食ができ上がり、早速父のベッドに持っていこうと、ベッドまであと1mというところで、私は何か柔らかいものを踏んで滑って転んでしまったのです。

お膳に乗せた味噌汁、ご飯、鮭、サラダが見事に空中を舞いました。私は腰を強く打ちましたが、床中に飛び散ったおかずを片付けようとあたりの物をつかんでいると、変な感触があったのです。温かくて柔らかい感触で、「こんなもの作ったかな?」と見てみると、それは父の便でした。父はあたり一面に便をまき散らしていたのです。

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まとめ

おむつに手を突っ込まないように、専用の介護服を購入してからは二度とそんなことはなくなりましたが、できればもっと早く対策をするべきだったと今でも後悔しています。認知症が進むと、いくら言葉で伝えても相手を説得することがなかなか難しいです。やめてほしい行動があれば、どうすればその行動自体ができなくなるかという視点で、医師やケアマネジャーさんにアドバイスをもらうことも大事だと思いました。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

文/えうせ

ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室

著者/ウーマンカレンダー編集室
40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!