個人年金保険は入らない方がいい?おすすめする人や仕組みについてわかりやすく解説

個人年金保険以外の資産形成方法

老後の資産形成に取り組む方法としては、個人年金保険以外にも次の2つの方法が挙げられます。

個人年金保険以外の資産形成方法

iDeCo(個人型確定拠出年金)

新NISA(旧つみたてNISA、一般NISA)

これらは国が勧めている制度で効率よく資産形成に取り組める方法としてよく挙げられます。

少額から始められるので、まだ利用していない方はなるべく早いうちに検討しましょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、毎月少額の掛金を拠出し、積立金や運用益を60歳以降に受け取れる制度です。

毎月の掛金は自分で金額を自由に設定できるので、まとまった資金の準備が難しい方や年齢が若い方でも資産形成に取り組めます。

また、iDeCoの積立金は全額が所得控除として申告でき、運用益も全額が非課税、受け取りの際にも大きな所得控除が適用されるなど、税制面でメリットがあります。

これまでは企業型DC(企業型確定拠出年金)との併用ができませんでしたが、2022年10月1日の制度改正に伴い、原則として企業型DCとiDeCoの併用が認められ、より多くの方が利用できるようになりました。

原則として60歳になるまで資産の一切を引き出すことはできませんが、20歳以上65歳未満の方で要件を満たしていれば誰でも加入できるので、老後の資産形成を目的としている方は積極的に活用しましょう。

iDeCoの詳細については、下記の記事をご覧ください。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは?デメリットや始め方をわかりやすく解説

新NISA(旧つみたてNISA、一般NISA)

新NISAとは、2024年から始まったばかりの新しいNISA制度です。

2023年までは「つみたてNISA」や「一般NISA」という名称でしたが、制度の抜本的拡充及び恒久化を目的とし、2024年より制度内容が改正されました。

新NISAでは、積立投資に適した投資信託から選べる「つみたて投資枠」と、上場株式や投資信託から選べる「成長投資枠」の2種類に分けられます。

これまでは、一般NISAとつみたてNISAの併用はできませんでしたが、新NISAでは併用が可能となりました。

また、年間で最大360万円までの投資が非課税で、保有期間も無期限となっています。

上述のiDeCoとは異なり、いつでも資産を自由に引き出すことができ、2022年4月1日からの成人年齢引き下げに伴い、18歳以上であれば誰でも加入できることが特徴です。

これまで投資に挑戦したことがない方でも比較的取り組みやすく、少額からの長期投資を始められることがメリットです。

新NISAは2024年から!これまでのNISAとの違いは?メリット・デメリットも解説

(広告の後にも続きます)

まとめ

老後の資産形成に取り組む上で検討される個人年金保険ですが、次の理由から入らない方がいいと言われることがあります。

個人年金保険に入らない方がいい3つの理由

インフレの影響がある

途中解約により元本割れするリスクがある

受け取る年金は課税対象になる

これらの理由と個人年金保険の仕組みを踏まえ、個人年金保険をおすすめできない方と検討すべき方の特徴は、次の通りです。

確かに個人年金保険のインフレに弱い側面や途中解約で元本割れのリスクがある点は考慮すべき事実です。

その一方で、払い込む保険料は保険会社が運用を行うため、自動的に保険料が引き落とされる性質から貯蓄が苦手な方や資産運用について知識があまりない方にはおすすめできます。

個人年金保険には一長一短の特徴があるので、それらを考慮した上で検討してみてください。