【大学教授インタビュー】保険は日本でどのように広まった?専門家に詳しく聞いてみた!

火災保険のファイアマークとは?

ここまでは保険の普及についてのお話でしたが、次に保険とともに輸入されたファイアマークについて伺いました。

西洋と日本のファイアマークの違い

日本のファイアマークデザイン

※写真は稲葉教授提供のもの

※写真は稲葉教授提供のもの

※稲葉教授撮影

その他にも、以下の写真は稲葉教授が実際に見つけられたファイアマークの一部です。

※稲葉教授撮影

ファイアマークはなぜ使用されなくなったのか

(広告の後にも続きます)

まとめ

今回は、近畿大学の稲葉教授に保険がどのようにして日本で広まったのかについてお話を伺いました。

今回のインタビューで学んだこと

もともと日本には「無尽講」や「頼母子講」といった保険に似たシステムがあった

現代の日本の保険の考え方を最初に持ち込んだのは福沢諭吉(考え方は欧米から持ち込まれた)

当時(明治時代)は、保険という概念が広まるまで時間がかかった

当時の小説や演劇が、保険の概念を広めるきっかけの1つになった

火災保険が普及し始めたときに加入者の判別として「ファイアマーク」が用いられていた

ファイアマークは次第に必要性が薄まり使用されなくなったが、今でも建物に残っているものがある

保険の考え方が広まるまでにかなりの時間と苦労がかかったことや、保険を題材とした小説が世間に保険を広めるきっかけの一つであった点はとても興味深かったです。

また、ファイアマークについて100年経った今でも街中に残っていると知り、驚きました。

ぜひ、皆さんもファイアマークを探してみてはいかがでしょうか。