海外ではデビットカードがとても便利だと知っていましたか。何を隠そう私も海外旅行へ出かけたときはデビットカードをフル活用しています。

そこで今回は、そもそもデビットカードとは何なのか、なぜ海外でのショッピングでデビットカードが便利なのかといったデビットカードの基本の他に、カードを使う際の注意点やデビットカードを選ぶポイントまで伝授します。

まだ作っていないという人は、海外旅行へ行く前に作っておくことをおすすめします。

デビットカードとは、銀行預金の口座と紐付けられた決済用のカードのことをいいます。一般的には、銀行が発行しているキャッシュカードそのものにデビット決済の機能が付いているのですが、金融機関によっては別途デビット決済専用カードを発行するところもあります。

ショッピングをする際に使えるという点ではクレジットカードと同じですが、クレジットカードとデビットカードではその決済方法に大きな違いがあります。

クレジットカードは、買い物をした翌月に他の買い物とまとめて口座から引き落とされますが、デビットカードは預金口座と連動しているので、買い物をするとすぐに預金口座から引き落とされる仕組みになっています。よって口座の残高の範囲内でしか買い物ができません。利用限度額まで買い物ができて事後決済のクレジットカードとは違い、デビットカードは即時決済なので、使いすぎることがないのです。

また、クレジットカードを作るには事前に審査が必要ですが、デビットカードは審査なしで作れる金融機関が多く、審査があってもさほど厳しくありません。

買い物ができるカードには他にもプリペイドカードのような事前決済(先に現金をチャージしておくようなタイプ)もありますが、毎回チャージする手間を考えると、預金口座からそのまま引き落としされるデビットカードの方が使い勝手は良いでしょう。

最大メリットは現地通貨を引き出す「手数料の安さ」


海外旅行する女性
【画像出典元】「iStock.com/Sushiman」

銀行のキャッシュカードを海外でも使えるデビットカードにしておくと海外旅行へ行ったときに大変便利です。私も海外旅行で買い物に使ったり、現地のATMで現地通貨を引き出したりすることを体験して、その便利さを実感しています。

その中でも最大のメリットと感じたのは、海外のATMで現地通貨を引き出したときの手数料の安さです。海外へ渡航する前、事前に国内の空港で現地通貨を両替したのですが、海外のATMでデビットカードを使い現地通貨を引き出したときの手数料の方が断然に安かったです。国内のATMで現金を引き出す感覚と全く変わりません。

現地通貨を調達する方法として、クレジットカードを利用して現地のATMでキャッシングを行い現地通貨を引き出すという方法もありますが、この場合次回請求日までの利息がつきますのであまりおすすめしません。

また、VISAやJCBのマークが付いているデビットカードはクレジットカードと同じようにお店で使うことができます。ショッピングや食事などにも大活躍ですね。

デビットカードは銀行の口座と紐付けられているので、使う度に銀行口座の残高が減っていきます。クレジットカードのように支払いを先延ばしにするようなシステムではないので使いすぎの心配がありません。あらかじめ予算を決めて計画的に使うことができますし、海外でデビットカードを使うことはメリットが多いです。

次は事前に知っておきたいデビットカードの注意事項について見ていきましょう。

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事前に知っておきたいデビットカードの注意事項

デビットカードすべてが海外で使えるわけではありません。

海外で使えるデビットカードは、VISAやJCBのマークが付いたデビットカードに限られています。国内でよく利用されているJ-Debitのデビットカードは海外では使えないので注意が必要です。J-Debitのデビットカードは注意点がもう一つ、銀行のキャッシュカードがそのままデビットカードになっているものが多いので、普段からデビットカードとして使っている方は注意してください。

また、デビットカードは銀行口座の残高以上に使うことができません。よって海外旅行へ出発する前には銀行口座へ入金しておく必要があります。

また、暗証番号も必ず確認しておくようにしましょう。デビットカードの利用時には暗証番号が必要です。普段から使っているカードであれば良いのですが、普段使っていないカードの場合は暗証番号を忘れていたり勘違いしたりしていることもあります。いざデビットカードを使おうと思っても暗証番号を間違えたり思い出せなかったりしたら慌ててしまいますよね。海外旅行へ出発する前には必ず暗証番号を確認しておきましょう。

基本的にはVISAやJCBのマークが付いているお店では使うことができますが、中にはどちらも加盟していないお店があります。すべての場所で使えるわけではありませんので、お店に入る前には必ずVISAかJCBのマークがあることを確認しておきましょう。