アラフォーになり、職場では私より新しく入った年下の社員と一緒に仕事をするようになったころのことです。入社したばかりの年下の人の中には、私にはない知識を持っている人が多く、現在は年齢関係なく教わる機会が増えました。自分が年上であることが多い職場環境により、自分が率先して何かをしなければと使命感に駆られていた私の精神面での変化を紹介します。

仕事で年下と接する機会が増えた



40歳を過ぎたころ現在の会社にパートとして勤務し始め、その後にフルリモートで正社員に登用されて今に至ります。それまでは専業主婦として家庭で過ごす時間が長く、その後はパートとしてしか働いてこなかったので、企業で働くことがあまりありませんでした。

正社員となって働くようになったものの、会社の中で私は年齢的に高めの部類に入りますが、社会人経験が少ないためまだまだ勉強中の身です。ですが、新しく年下の社員やパートさんが入ると、「困っていることはありませんか?」「何かあればお手伝いしますよ」「ここではこうしたほうがいですよ」など声かけしていました。

1回程度ならただの親切心に思われるでしょうが、私は何回も同じようなことを話していたので、相手は任せてもらえていないと感じたり、ちょっとお節介だなと思ったのかもしれません。実際に、私からのお節介メールに対して返事をもらえないことが多くありました。

そして、ある日新人社員のほうが私よりも仕事を任されていることを知り、とても落ち込んだものです。思い返せばただのでしゃばりな人です。とりわけ仕事ができるわけでもなく年上というだけのことで、世話を焼きたかったのだと気付きました。

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プライベートで捉え方が変わった



この出来事がきっかけで、自分よりも年下の人に対して、頼まれもしないのになぜ世話を焼いてしまうのかについて考えるようになりました。

私は人が困っているのだろうと勝手に決めつけて、必要そうな情報を提供したり、先回りして教えてあげたりすることが良いことだと思っていました。しかし、当の本人にとっては本当に今必要な情報なのか、アドバイスを必要としているのかなど、相手目線で考えていなかったと反省しています。年上だから年下の人よりも経験が豊富であるという考えを根本に持っていて、相手を尊重していなかったのかもしれません。

そのころ、プライベートで若い人と遊んだり、仕事の話や趣味について話し合うことがあったのですが、その交流の中で自分よりも年下の人で経験も知識も豊富な人やしっかり物事を考えている人が多いことに気付きました。

遊びに行くときにも、私が方向音痴で困っていると一緒に行動してくれたり、新しい仕事の情報を教えてくれたり……。若い人もしっかりしていて、自分でわからないことがあれば質問するし、仕事スキルも持ち合わせていました。こちらからお節介を焼く必要はないのだということを私は実感したのです。