山での安全を確保するために必要なものは?
コンパス画面
続いて、登山に絶対欠かせないものについて教えていただきました。それが「山登りの三種の神器」です。
山登りの三種の神器とは「ザック・登山靴・レインギア」を指しますが、中村さんによると、もう一つ、山での安全確保のために不可欠な「裏の三種の神器」もあるのだそう。
その一つが「登山届」。たとえ低山でも、第三者に「いつどこの山に行く」旨をメモやメールでもいいので伝えておくことが大切です。「特に『コンパス』というオンラインの登山届システムはとても便利ですので、ぜひ活用してください」と中村さん。二つめが前述の「山岳保険」。そして、三つめが「ココヘリ」という捜索ヘリサービスです。遭難者の体力面でも捜索費用の面でも、遭難場所の特定は早いに越したことはありません。そんなとき、迅速にピンポイントで捜索してくれるのが、年間3650円で加入できる「ココヘリ」なのだそう。
いろいろとお金がかかるように感じるかもしれませんが、なにかあった際に生きて帰ることが一番! やはり「備えあれば憂いなし」ですね。『季刊のぼろ』vol.15でも「遭難への備え」について詳しく紹介されているそうですので、ぜひ参考にしてください!