当面の貯蓄はいくらぐらいあるといい?
学生の頃は生活面全般、両親に頼っていた人が多いと思います。ただし、今後は基本的に全て自分で家計のやりくりをしていかなければなりません。旅行や車の購入といったまとまった支出を要する時もあるでしょうし、結婚や住宅購入といった大きなライフイベントも待っています。いざという時にお金が足りず、借金をしなければならないという状況はできるだけ避けたいところですが、新社会人の頃はそれほど金融資産を有していないのが一般的です。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(令和4年)によると新社会人の多くが属する「単身・20代」のうち42.1%の人が金融資産を有していません。金融資産を有している人の金融資産の平均値は307万円で中央値は110万円です。平均値より中央値が実勢を反映しているといわれていますので、まずは100万円程度の金融資産を保有することを1つの目安に貯蓄や投資を行ってください。
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家計簿は毎日つけないとダメ?簡単に支出を把握する方法
スマホで家計簿をつける
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上手なお金の使い方を実践するためにはそれなりの家計管理を行う必要があり、その方法として真っ先にあがるのが家計簿です。新社会人から家計簿は付けた方が良いのでしょうか?
もちろん、家計簿をつけて管理するのが理想です。ただし、学生から社会人となり忙しくなる中で家計簿をつけることを負担と感じ、ストレスになる可能性もあります。また丁寧に家計簿をつけはじめたのは良いものの、長続きせず途中であきらめてしまうという人も非常に多いようです。
よって、本格的な家計簿でなくても良いので、例えば手帳などに1カ月だけ、その月の支出を把握できるように洗い出しを行うといった家計管理を時々行ってください。継続的に家計簿をつけるのが難しくても、「半年に1回、簡単に主要支出を確認する」という程度であればそれほど負担にならないと思います。
お金の使い方が明確になり、どういった支出が多いのか?何が課題なのかということにも気づく機会になります。また、最近では家計簿アプリなども充実しています。ネット銀行やクレジットカードと連携させることが可能なため、ある程度自動で反映され、入力する手間をあまりかけずに家計管理を行うこともできます。こういったサービスを積極的に活用するのも1つです。