毎月1万円を積立運用したら60歳では?退職時の金額を試算 


積立運用
【画像出典元】「stock.adobe.com/78art」

新社会人にとって60歳まで働くと約40年勤務することになります。この40年でコツコツと積立を行った場合、どれだけの資産を形成することができるのでしょうか?もちろん、利回りによっても金額は異なります。以下、0%、3%、5%の3パターンで試算しました。

筆者作成

0%は全く運用していない状況です。毎月1万円、タンス預金をするイメージです。月1万円でも40年間続けると480万円も貯まります。ただし、40年の間にモノの値段も大きく上昇する可能性があります。少なくとも物価の上昇幅程度に資産は増やしておきたいところです。

3%や5%の利回りとなると投資信託などである程度リスクを取ることを想定しています。40年後に大きな差となりますね。現在はNISAやiDeCoといった税制メリットのある制度もあり、若い人の資産運用を後押ししてくれています。一時金で投資をする場合に比べて毎月の積立であれば少しずつ時間をかけて投資をすることになるため、リスクを抑えることにつながります。基本的な投資の知識を身につけ、積極的な積立投資も検討してみてください。

(広告の後にも続きます)

まとめ~「お金の貯め方」は「お金の使い方」と表裏一体~

・年利3%で毎月1万円の積立をするとリタイア時には1000万円が視野に
・今後、まとまったお金が必要となるイベントが多い。お金を貯める意識をしっかりと持つ
・お金を貯めるためには先取り貯金を

月1万円の積立でも40年後には大きな財産となることが分かりました。また利回り次第で大きな差が出ることも分かりました。新社会人になってすぐ毎月1万円積立投資を行うことが難しい場合も考えられます。その際は3000円でも5000円でもいいです。少額からでも始めることで知識や経験値も高まります。余剰資金の範囲内で少しずつ積立額を増やしていけるといいですね。

また、冒頭でもお伝えしましたが、「お金を貯めること」は「お金の使い方について考えること」と表裏一体です。新社会人の頃や20代といった若い頃にしかできないこともたくさんあります。お金を貯めることばかり意識するのではなく、積極的にお金を使い、様々な経験をすることも大切です。自分の人生、自分自身の価値観を大切にすることを心がけてください。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

新社会人の家計管理に関するQ&A

Q:クレジットカードを積極的に使い、明細で支出管理をする方法はどうでしょうか?

A:クレジットカード各社ではネットやアプリで明細を確認でき、家計簿アプリにも連動していることが多く大変便利です。そのような活用方法も1つだと思います。ただし、現金で払う場合と比べ、カード決済はつい使い過ぎてしまうという傾向にあります。その点、注意してください。

Q:新社会人になってからも親と一緒に実家暮らしの予定です。生活費はどのように考えればいいでしょうか?

A:家賃や生活費として親に毎月一定額を払うのが一般的です。ただし、そこは親子の関係です。見方を変えれば、実家暮らしの時はお金を貯める絶好の好機でもあります。よって、当面はお金を貯めることを優先し、余裕ができてから少しずつ親に払う家賃や生活費を増やしていくというやり方も考えられます。