あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。
青森・弘前『開雲堂』の「卍最中」
小豆の粒がのぞく自家製の白餡が珍しい。
明治12(1879)年に創業。この最中は2 代目のとき、津軽藩の藩祖・津軽為信の没後三百年祭を記念して考案された銘菓。弘前藩の紋章だった「卍」をかたどった最中種の中は、自家製の手亡豆の白餡に茶色い小豆の粒がちらちらとのぞく、ちょっと珍しい餡。誕生から変わらぬ製法で作っている。「小豆の粒が入っているのもそうですが、そもそも白餡を自分の店で炊いていること自体が希少。最中種もさっくりとして、品がいい最中です」(高)。賞味期限は常温保存で7 日前後。1 個¥152で5個から取り寄せ可。注文はFacebook、Instagramから。青森県弘前市大字土手町83 0172‒32‒2354 9:30~17:30 火休
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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。
梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー
「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。
高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト
スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。
畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー
『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。
illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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