4歳上の夫と結婚してすぐ、夫の仕事の関係で地元を離れることになり、知り合いがまったくいないところでの生活が始まりました。最初は不安もありましたが、夫の支えもあり、平穏無事に生活していましたが……。久しぶりに帰省したとき、父親が急に目の前で倒れ、パニックに。そんな私に夫がかけた言葉は「仕方ない」のひと言。心ない発言にショックを受けたのですが、その言葉の裏には?

父親が食事中に急に倒れパニックに

















結婚して6年。子どもが生まれ、育児に追われる毎日を過ごしていたときの話です。私の地元までは、車で約4時間の道のり。子どもの幼稚園生活が始まっているとなかなか平日には帰省できず、また土曜日にも習い事が入っていたり、夫の仕事があったりしてほとんど帰れずにいたのです。また「自分は嫁いだ身」というやや古臭い考えの持ち主である私は、頻繁に実家に戻るのは気が引けており、1年に2回でも帰れたらいいほうでした。

さらに出かけるときは夫と一緒なのが当たり前だったので、実家に帰るにしても単独行動はなく、この日も夫と幼稚園児の娘を2人連れて実家に戻ったのです。久しぶりの帰省だったので、夜はみんなで外食をすることに。家族そろっての食事が久しぶりで話も弾み、父のお酒の量も普段よりやや増えていました。

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夫の心ないひと言「仕方ない」にがく然

楽しく食事をしていたかと思ったそのとき、急に父親の反応が悪くなり、目の前で倒れてしまったのです! あまりに急な出来事で、「このまま意識不明になったら……」「このまま死んじゃったら……」と私はパニックに。救急車を呼び、父は病院へと運ばれました。幸い病院についたころには意識を取り戻したのですが、検査をしてみないと原因はわからないとのこと。

母も高齢になりつつあり、倒れた父親と母親を置いて帰るのは不安で、せめて原因がわかるまで数日地元に残りたいと思いました。私には弟がいますが、地元からも遠く離れて住んでいるため、そう簡単には戻ってこられません。

父親の状況がまったくわからない不安から「どうしよう……。何かあったときに、すぐ駆け付けられるところに住んでいないのがツライ。数日残ってもいいかな?」と訴えました。ところが、夫は「え? でも俺は仕事あるし無理だよ、仕方ないじゃん」というのです。目の前で倒れて、そのまま帰らぬ人になったかもしれない状況にもかかわらず、サラリと「仕方ない」と言われ、こんなにも情がない人だったのかとやるせない気持ちが湧いてきました。