「新築プレミアム」には気をつけよう

不動産が適している2つ目の理由には、原本を大きく毀損しないことが挙げられる。不動産の場合、買った翌日に価値が2分の1になるという状況は考えにくいよね。

そうですね。考えにくいです。

上場している株のように毎日値段がつかないため、価格がわかりづらいという点もあるけれど、実際に日々上がり下がりするものではない。

ただし1つ注意が必要な場合があって、購入後すぐに元本を大きく毀損する不動産もある、という点。それは、不動産価格が変動するというよりも、ビジネス構造によって企業の利益や広告費が乗った高い価格で購入した場合に起きるパターン。売り手の企業が得た利益分、その不動産の価格が下がるというものなんだ。

どういうことですか?

たとえば、新築の不動産価格に織り込まれている「新築プレミアム」がそれにあたる。

あぁなるほど!販売するために投下した広告費とか、売り手の人件費とか…。

そう。当然、それらは不動産価格に上乗せされるので、買った瞬間にその分、不動産価格が下がってしまう。この点には注意が必要だよ。

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長期間持ち続けられることもメリット

そして、不動産投資が適している3つ目の理由は、期限なく持ち続けられることなんだ。

たとえば、株式投資での信用取引は「6か月以内に売買しないといけない」といったように期限が設定されている。しかも、期限がきたタイミングで価格が定まっていないので、場合によっては価値が大きく下がっている可能性もあるんだ。

恐ろしいですね。

また、償還期限が非常に短い3か月限定の投資信託などには、確かに金利が高いものがあるけれど、3か月経つとリセットされてしまうので、インカムゲインを長く得るのは難しいといえる。

一方、不動産の場合だと?

期限がないか、もしくは超長期間で設定されている。不動産を購入する際には、20~30年程度の融資を受けて購入することがほとんど。住宅ローンを考えると理解しやすいよね。

そうですね。ローンさえ毎月返済していれば、少なくとも20~30年間は売却せずに持ち続けることができますもんね。

そしてパラレルインカムでは、不動産からの資産所得を得るので、そのローンの返済原資は僕たちの給与ではなく、入居者からの家賃収入となる。その家賃収入の一部をローンの返済原資とするので、返済できなくなる可能性は少なく、長い期間持ち続けることができるんだよ。

なるほど…。

以上のような理由から、ステップ3で適しているのは不動産投資となるわけなんだ。今後、FIREと比較をしながら、さらに不動産投資のメリットについて掘り下げる回もあるので、楽しみにしていてね。

はい!今回もありがとうございました。

次回は、「仕事でも自己実現を達成する方法とは?」についてお話ししていきます。お楽しみに!