あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。
静岡・島田『清水屋』の「黒大奴(やっこ)」
東海道の大祭を表現した、艶やかで愛らしいあんこ玉。
東海道五十三次の宿場町「島田宿」に江戸中期に創業した店。看板商品でもあるこちらは、日本三奇祭の一つ「帯まつり」の花形・大奴にちなみ明治時代に考案された菓子。北海道産小豆を控えめなさらし具合で豆の風味を生かしたこし餡に仕上げ、表面に昆布を練り入れたツヤツヤに輝く羊羹で包む。「餡はくどさが全くなく、羊羹から昆布の旨味がふわり。二層の断面も美しい」(畑)。賞味期限は常温保存で14日。1箱15個入り¥1,200など。注文は電話、FAX、オンラインショップから。静岡県島田市本通2‒5‒5 0547‒37‒2542FAX0547‒36‒3601 8:30~18:30(日水~18:00) 無休
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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。
梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー
「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。
高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト
スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。
畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー
『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。
illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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