あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。


愛知・名古屋『京菓子司 亀広良(かめひろよし)』の「茶三昧」

香ばしいキビ種を楽茶碗の高台に見立てた伝統銘菓。

昭和29(1954)年創業、名古屋城のお膝元に店を構える。独自の製餡技術でクセのある大納言小豆からコクと香りを引き出したこし餡を、赤褐色のキビ「たかきび」を入れパリッと焼き上げた麩焼き煎餅でサンド。麩焼きを楽茶碗の高台に見立てた風雅な茶席菓子だ。「名古屋の名店『亀末廣』(現在は閉店)から分家の『亀広良』へ受け継がれた伝統の味。キビ種の香ばしさとほのかな苦味、わずかに塩気を感じる餡とのバランスが見事」(畑)。賞味期限は常温保存で5日。1箱6個入り¥2,150。注文は電話、FAXから。名古屋市西区上名古屋1‒9‒26 FAX052‒531‒3494 9:00~18:00 火水休

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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。

梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー

「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。

高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト

スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。

畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー

『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。

illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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