ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃、王位継承に「強い不安」を感じていると報道

英誌『TATLER』や米誌『Vanity Fair』などの編集長を務めた著名なジャーナリストで、王室専門家のティナ・ブラウンが米有力紙『New York Times』にオピニオン記事を寄稿。その中で、チャールズ国王ががんと診断されたことを受け、ウィリアム皇太子が予想よりも早く王位を継ぐ可能性をブラウン氏が主張したと複数のメディアが報じ、話題となっている。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。

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ティナ・ブラウン氏によれば、今年2月、チャールズ国王のがん診断の発表により、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が国王と王妃になることが「恐ろしく近い」 状況となった。

チャールズ国王は、種類は明らかではないがんの治療(一般には公表されていない)を現在受けており、これまでのさまざまな証言からみても、予後は明るいようだ。とはいえ、がんと診断されたことは衝撃的なことである。2022年9月、当時73歳だったチャールズ国王は、25歳の若さで即位した母エリザベス女王に比べ、治世のスタートがすでにかなり遅かった。

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チャールズ国王は、おそらく世界最長の見習い期間を過ごし、70年近くもナンバー2の座にいた。プリンス・オブ・ウェールズとしては最長期間である。チャールズ国王がスーパーマンにでもならない限り、完璧な健康状態であっても、彼の母親のように70年もの治世を楽しむことはできないだろう(もしもチャールズ国王が、2022年6月にエリザベス女王が行ったように、即位70周年を記念するプラチナ・ジュビリーを祝うことになれば、そのとき彼は143歳だ)。

ウィリアム皇太子がプリンス・オブ・ウェールズになった後、国王になるための準備期間が73年もないことはわかっていたことだが、父親の健康についてのニュースを聞いて、彼が予想していたよりもずっと早く王位を継ぐことになるかもしれないと思ったに違いない。

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チャールズ国王ががんと闘う中、皇太子夫妻はともに国王と王妃になることに「強い不安」を感じていると、王室専門家のティナ・ブラウンが語ったと英紙『Mirror』が報じた(残念ながら、キャサリン皇太子妃もがんと闘っており、3月22日に診断結果を公表。義父チャールズ国王と同様、がんの具体的な種類とステージは明らかにされていない)。

「チャールズ国王のがんのニュースは、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃を王位に就くということに恐ろしいほど近づけることとなりました」。ブラウン氏は『New York Times』へ寄稿した記事の中で、「その予感が、彼らに強い不安を与えていると聞いています」とつづった。

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チャールズ国王は治療を続け、今年後半にはオーストラリアを訪問する予定と報じられている。「しかし、もしチャールズ国王とキャサリン皇太子妃が、継続的な健康上の問題によって、長期にわたって大幅に役割を減らされ、恒久的に表舞台から退いた場合、ウィリアム皇太子の摂政は絶望的に人手不足になるだろうと考える人もいる」と米サイト『Daily Beast』の王室特派員トム・サイクス氏は語った。「王室関係者は相変わらず忙しいですが、国王以外の者が意思決定を行うことに疑問の余地はないのです」

Translation & adaptation: Akiko Eguchi

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