あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。


岐阜・高山『飛騨菓子匠 音羽屋』の「甘々(かんかん)棒」

江戸時代からの味とフォルムを伝えるきなこの駄菓子。

飛騨伝統の駄菓子を、昭和12(1937)年創業から作り続ける店。江戸期から伝わるこの菓子は、きなこを水飴で練り上げ細長い棒状にしたもの。叩くと"カンカン"と鳴るほど硬いのが名前の由来。ここでは国産大豆のきなこを使い、昔ながらの味と形を受け継ぐ。「甘々棒のなかでもかなりの長さ。鉛筆のような細長さと香ばしさが魅力」(畑)。賞味期限は常温保存で6か月。1袋¥540。 注文は電話、FAX、オンラインショップから。本店/岐阜県高山市有楽町22 0577‒33‒4636 注文0577‒34‒5577(平日のみ) FAX0577‒35‒0605 11:00~16:00 不定休(12~ 3月は水休) 

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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。

梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー

「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。

高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト

スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。

畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー

『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。

illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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