十分に街歩きを楽しんだなら、間違いのない土産を手に入れて旅を締めくくりたい。本誌連載「&Kyoto」の「京都さんぽ部」部長で、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが教えてくれたのは、寿司や菓子、雑貨、縁起物といった8つのジャンルの新旧いい土産。長きにわたり愛される定番から、歴史を引き継ぐ名品、老舗が手がける新ブランドのアイテムに、この数か月のうちに発売されたばかりのものまで、古都だからこそ生まれた古きと新しきの違いを味わえる品々。帰りの新幹線から旅の余韻に浸れ、家に帰れば楽しい時間を振り返りたくなる、充実のラインナップです。


『天若』のおじゃ子さん 100g袋入り2200円
京都市上京区牡丹鉾町570 18時〜(予約制)水休ほか不定休ちりめん山椒の購入はInstagramで連絡を。


『ちりめん山椒 はやし』のちりめん山椒70g500円
京都市中京区堺町夷川上る絹屋町127 075‒231‒6881 購入は事前に電話を。

私的土産人気トップ、ちりめん山椒比べ。

 最もおすすめを聞かれる京都土産が、ちりめん山椒。個人的には細かなじゃことシンプルな味付けに、実山椒が主張しすぎず、の加減が好み。

 西陣『天若』は、祖父がいったん閉めた店を孫の西岡瞭さんが受け継いだ日本料理店。おじゃ子さんと名付けたちりめん山椒は、繊細なじゃこを使い、炊き上げてから加える実山椒の緑が鮮やか。2022年から販売開始の、昔ながらの新しい味だ。

 弘法市や天神市で評判の『ちりめん山椒 はやし』は、店主・林明紀子さんの赤字覚悟の素材選びが味の決め手。実山椒が引き立つ優しい色に。

「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram()で発信している。

&Premium No. 124 Kyoto Solo Trip / やっぱり、ひとりでも京都。

京都の街を巡り歩くとき、なぜこんなにも心が浮き立つのでしょうか。風情ある神社仏閣や庭、精緻な工芸品を扱う店や美しい佇まいの町家に出合ったかと思えば、そのすぐそばには個性的なコーヒーショップや書店、ギャラリーや生活道具の新店が。長い歴史の中で脈々と息づいてきた伝統と、新しいカルチャー、そして〝ふだんの表情〞を、さらりと共存させる街、京都。今号は、ひとりでも楽しめる京都、そして、ひとりだからこそさらに楽しい京都を案内します。

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