過去NISAを利用していた人、新NISAを利用したい?

最後に、「過去にNISAを利用していたが、現在は利用していない」と回答した方の現在の資産状況や今後の意向を探ってみましょう。

多くの人が既に売却済み 


過去に運用していた資産の現在の状況

まず、過去に運用していた資産の現在の状況を伺ってみました。今回の調査では、半数以上の方が全て売却済みのようです。

運用資金の売却理由TOP5は? 


保有資産の売却理由

売却した理由を伺ってみると、最も多かったのが「生活費としてお金が必要になったから」。必要な時にいつでも売却できるNISAならではの理由です。次いで「売却時に評価額が高くなっていたから」が続く一方、「評価額が下がったため」と回答した方も一定数いることが分かりました。

新NISAを機に利用を再開する? 


新NISAを機に利用を再開する?

過去にNISAを利用していたものの、現在は利用していない方に「新NISAを機にNISAを再開したいかどうか」を伺ってみました。4割以上が「まだ分からない」と回答していますが、「利用を検討したい」「利用したいと思っている」と回答した割合が全体の3割と、未利用者よりも利用意向は強いようです。

(広告の後にも続きます)

まとめ

まだまだNISA未利用者が多いようですが、その認知度は高く、前年の調査と比較しても利用者の数は着実に増加傾向にあるようです。
NISAをはじめとした資産運用はあくまでも余剰資金で行うため、NISA利用率には年収の高さも大いに関係していることが改めて分かりました。

また、依然投資への知識や制度理解は不足しており、それが最大の障壁となっている現状は変わっていません。引き続き金融リテラシーの向上が今後の課題と言えるでしょう。

【調査概要】
・調査対象:Z世代(18~26歳)、Y世代(27歳~42歳)、X世代(43~58歳)
・調査集計期間:2024年3月8日(金)~3月18日(月)
・調査機関:iBankマーケティング株式会社
・調査方法:インターネット調査
・有効回答数:6,167サンプル(Z世代600名、Y世代1,730名、X世代3,837名)
※各データの内訳は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合があります。

【マネーインサイトラボについて】
マネーインサイトラボは、ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行とiBankマーケティングが共同運営するお金に関する調査・研究組織です。デジタル時代における、人々のお金に関する意識・価値観・行動の変化や、新しい金融サービスの可能性について新たな視点を見出すことを目的に活動しています。