外貨預金の特徴とメリット

さてご相談にあった外貨預金とはどのようなものでしょうか?ここでは日本の銀行でできる外貨預金についてご紹介します。

1.日本円ではなく、アメリカドルやユーロなど通貨を選択して預けます。日本円で預ける方法と同じですが、通貨を選択し、外貨専用の口座を作成します。

2.日本円を預入通貨に両替し、口座に入金します。出金の際は日本円または預入通貨での引き出しもできます。

3.外貨預金のメリットは円預金よりも高い金利です。2024年4月を例にとってみると、預入期間1年の日本円の定期預金金利が0.025%であるのに対し、米ドル建て預入1年の定期預金の金利は4.500%となっています。この金利差は非常に魅力的です。

4.預入時よりも円安になっていれば、為替差益を得られます。例えば1ドル110円で預け、引き出し時のレートが1ドル150円だったとすると、1ドルあたり40円の為替差益が発生します。

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外貨預金の3つのデメリット

日本円よりも高い金利が期待できる外貨預金ですが、デメリットもあります。

1.両替手数料が必要です。日本円⇒海外通貨、海外通貨⇒日本円と、預入時と引き出し時に両替手数料が必要です。銀行による違いや、窓口利用かネットバンキングかで異なりますが、窓口で手続きする場合は1ドルあたり1円の手数料を設定している銀行が多いようです。

2.預入時よりも円高になると、為替差損が発生することがあります。もし1ドル150円で預け、1ドル110円で払い出しとなった場合、1ドルあたり40円の為替差損が発生します。

3.外貨預金はペイオフの対象外です。仮に銀行が破綻した場合、日本円での預金なら1金融機関で預金者1人あたり元金1000万円とその利息が法的に守られていますが、外貨預金には法的な保証がありません。

どの金融商品にも同じことが言えますが、当然外貨預金にもデメリットがあります。特に為替変動の影響は場合によっては無視できないこともあるでしょう。そのため外貨預金はあくまでも余裕資金で行うことをおすすめします。