円安の今から外貨預金を始めるメリットはあるか? 


外貨トレード
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Aさんは「円安前に始めれば良かった」ということですが、今からでも遅くはないと思います。2024年4月現在、1ドルは150円前後で推移していますが、このレートが円安だったかどうかの将来的な判断はわかりません。ひょっとしたら3年後は1ドル180円で「3年前の2024年4月の1ドル150円は、今より円高だった」ということも十分にありえます。また反対に1ドル110円になっていて為替差損が発生している可能性も考えられます。

いずれにしても為替レートの変動は予想できないので、日本円と分散して金融資産を保有するというのは、長期的な視点で見るとリスクヘッジの方法として有効でしょう。

また投資信託ではなく、預金を使うメリットとして、「預入金利が確定していること」が挙げられます。定期預金などの金利は預入期間中に変動しませんが、投資信託の運用率は約束されたものではないので、マーケット状況が悪ければ運用成績がマイナスになる可能性があります。

ただしマーケットが好調な場合、預入金利よりも投資信託のリターンの方が高いことも多いので、海外マーケットを対象にした投資信託と外貨預金を組み合わせるのも良いのではないでしょうか?

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外貨預金はどんな人に向いている?

金融資産に余裕があり、余裕資金を運用したい人に外貨預金は向いているでしょう。上述したように外貨預金は為替変動の影響を大きく受けるため、変動幅にもよりますが、預入時よりも円高になっていれば為替差損が発生します。そのため、ある程度日本円の資産を確保できており、「為替の状況が落ち着くまで外貨のままで保有しても問題ない」という人には向いているでしょう。