投資先が海外市場の投資信託

投資先が海外市場の投資信託は、為替レート変動の影響をそのまま受ける「為替ヘッジなし」という商品と、為替レート変動の影響を少なくする「為替ヘッジあり」の2種類に分かれます。

どちらもメリットとデメリットがありますが、為替変動のリスクを取ってでも高いリターンを目指すのであれば「為替ヘッジなし」が良いでしょう。逆に為替変動のリスクをなるべく低くしたければ、ヘッジコストが必要なため運用効率が下がりますが、「為替ヘッジあり」の商品が良いでしょう。

ちなみにネット証券で売上ランキングの上位を占めている投資信託は、大部分が海外株式を対象にし、なおかつ為替ヘッジをしていない商品です。

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まとめ~外貨預金は資金分散先の一つに~

外貨預金の特徴を整理します。

1.日本円よりも金利が高い
2.為替の影響を受ける
3.両替手数料が必要
4.ペイオフの対象外

上記の4つの特徴を考えると、円安対策で外貨預金をするという選択は十分にありえると思います。ただし「為替が不利に動いた場合でも外貨預金が頼り」という状況は避けたいので、あくまでも余裕資金の分散先の一つという状態が望ましいでしょう。

また為替レートはシーソーのようなもので、どちらにレートが傾くかは予想できません。外貨預金・ドル建て保険・海外市場に投資する投資信託など、いずれの商品も為替レートの変動の影響を受けます。資産運用上のリスクを下げるため、日本円との分散や投資のタイミングの分散、投資商品の分散など「長期・分散・積み立て」で、外貨も含めた資産運用を計画されることをおすすめします。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。