京都をひとり旅するなら、どんな1泊2日を過ごしますか? そんな質問に京都好きのあの人がオリジナルプランをつくってくれました。ひとりだからこその楽しみが詰まった、個性的かつ贅沢なガイド。ここでは、インテリアスタイリスト、石井佳苗さんさんの京都1泊2日ひとり旅プランを紹介します。

センスのいいデザインを求めて、パトロール。

次に京都に行ったらまずやるべきは、貴船神社で色違いの御朱印帳を手に入れること。私の記念すべき1 冊目もここのもので、モダンなデザインがとても素敵なのです。東寺の観智院のきれいなお守りは1年に1回、交換しに行くようにしています。センスがよく手頃な価格の『三髭堂』、小ぢんまりした店なのに掘り出し物の多い『大吉』など、必ず覗くようにしているお店がいくつか。『林龍昇堂』はたまたま見つけたお香屋さんで、レトロなパッケージがお土産にも最適。タンスに入れる防虫香が気に入っています。『ごだん宮ざわ』が素晴らしいのは食材の組み合わせ方だけでなく、客に合わせて器を選んでくれるところ。全国に買い付けに行っているそうで、板前さんとは料理だけでなく器談議にも花が咲きます。……と、基本的に訪れるポイントは決まっているのですが、そこに新たなルートも加えたいところ。『末廣』も『池半』も私にとっては新しい定番になりそうな予感だし、『キョウ アマハレ』や『一心居』も気になります。これだけ回れたら、もう思い残すことはないですね!

My Solo Trip Plan石井佳苗さんの京都1泊2日ひとり旅プラン。

1日目
10:00
新幹線で京都駅着。

11:30
今年は辰年なので龍神様にご挨拶するため、真っ先に(貴船)に参拝。4冊目となる御朱印帳をゲット。

13:30
器と道具の店『』(下鴨)でアレンジされた素敵な古美術を堪能。*要予約

14:30
(下鴨)の自分の干支のお社にて守護神様を参拝。

15:30
ギャラリー『』(河原町丸太町)にてカーリン・コルスター・ケリのジュエリーを購入。

17:30
(堀川五条)にチェックイン。宿泊は手頃で清潔感のあるシティホテルに。

16:30
包丁店『』(四条大宮)に以前購入した包丁を持参しメンテナンスしていただく。その他料理道具を購入。

18:00
料亭『』(五条)で夕食。素敵な器と共に料理に舌鼓。*要予約

21:00
(堀川五条)で地元の人と会話をしながら銭湯を満喫。

2日目
08:00
(祇園)のごはん處『』にて朝ごはん。*要予約

11:00
骨董店『』(三条)で染付などの古伊万里を買う。

11:30
工芸品店『』(四条河原町)で器などを見る。

12:00
骨董店『』(京都市役所前)など骨董店を中心に寺町通周辺を散策。

12:30
寿司店『』(京都市役所前)で冬季限定の蒸し寿司の昼食。

14:00
茶室/茶藝室『』(清水五条)にて中国茶を一服。*要予約

13:30
香老舗『』(二条城前)にて、お香やお土産を購入。

16:00
(九条)の観智院をお参り。空海が教鞭を執った座敷に思いを馳せながら、五大虚空蔵菩薩を鑑賞。

19:30
京都駅のジェイアール京都伊勢丹の地下2階でおつまみを買って、新幹線にて帰宅。

石井佳苗 Kanae Ishiiインテリアスタイリスト

アパレル企業やインテリアショップに勤務後、独立。インテリアのみならず暮らしまわり全体のスタイリングを手がける。著書に『Love Customizer 2 DIY×セルフリノベーションでつくる家』(エクスナレッジ)など。

illustration : Mayumi Kawahara text : Mick Nomura (photopicnic), Wakako Miyake edit : Wakako Miyake cooperation : Mimi Odahara

&Premium No. 124 Kyoto Solo Trip / やっぱり、ひとりでも京都。

京都の街を巡り歩くとき、なぜこんなにも心が浮き立つのでしょうか。風情ある神社仏閣や庭、精緻な工芸品を扱う店や美しい佇まいの町家に出合ったかと思えば、そのすぐそばには個性的なコーヒーショップや書店、ギャラリーや生活道具の新店が。長い歴史の中で脈々と息づいてきた伝統と、新しいカルチャー、そして〝ふだんの表情〞を、さらりと共存させる街、京都。今号は、ひとりでも楽しめる京都、そして、ひとりだからこそさらに楽しい京都を案内します。

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