母娘の考えた復讐とは?
母を引き取ってから数週間後。「一体どうなっているんだ、この家は! お前、知っていたのか!?」と、兄から大慌てのメッセージが届きました。
「だからあっさり家を明け渡したんだな! 家中の柱が全部シロアリに食われていたんだぞ? 地震が来たらこの家は倒壊する……今すぐ何とかしないと、いつ崩れるかわからない!」と大騒ぎです。
そう、シロアリ問題は、どうにかしなきゃと母と話していたのです。このままの状態では、解体もやむを得ず。しかし費用もばかになりません。売却したくても、家屋に資産価値などないのです。
「家なんか乗っ取らなきゃよかったのに……。お兄ちゃん、自業自得だよ。こっちは絶縁させてもらうから。その家が崩れるまで大切にね」
その後、兄からは鬼電&鬼メッセージが続きましたが、私も母も完全無視。兄夫婦は倒壊の危険におびえながら、今もあの家で暮らしています。
一方、私は近くに母の親族がいる土地を選び、母にバリアフリーの一軒家を建ててあげました。毎日親族とお茶ができ、楽しそうにしています。私も母に親孝行できてよかったです。これからは母と支え合って生きていきます。天国にいる父も安心できるでしょう。
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実の兄が母から実家を強奪。しかし、その家はシロアリに食われて崩壊寸前の物件でした……。まさに兄は、自分で自分の首をしめてしまったのですね。結果、娘として母に快適な生活をプレゼントできてよかったです。
著者/ウーマンカレンダー編集室/トーク系
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