十分に街歩きを楽しんだなら、間違いのない土産を手に入れて旅を締めくくりたい。本誌連載「&Kyoto」の「京都さんぽ部」部長で、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが教えてくれたのは、寿司や菓子、雑貨、縁起物といった8つのジャンルの新旧いい土産。長きにわたり愛される定番から、歴史を引き継ぐ名品、老舗が手がける新ブランドのアイテムに、この数か月のうちに発売されたばかりのものまで、古都だからこそ生まれた古きと新しきの違いを味わえる品々。帰りの新幹線から旅の余韻に浸れ、家に帰れば楽しい時間を振り返りたくなる、充実のラインナップです。


『酒菓喫茶かしはて』の有機 花香ほうじ茶70g600円
京都市左京区浄土寺上南田町37‒1 なし 12時〜17時 水休ほか不定休 問い合わせはInstagramにて。


『利招園茶舗』のほうじ茶 100g8 64円
『カイカドウカフェ』京都市下京区住吉町352 075‒353‒5668 10時〜18時30分(18時LO) 水休

カフェで手に入れるセレクト茶葉で一服。

 茶葉も京都から持ち帰りたいもののひとつであるけれど、老舗や有名どころはすでに制覇済みというなら、カフェのセレクトに注目を。

 大人仕様のデザートが楽しめる『酒菓喫茶かしはて』で別注しているのは宮崎・五ヶ瀬町で育てられている茶葉。花香ほうじ茶は茶葉の個性を引き出すための浅め焙煎が特徴。華やかな香りがふわりと立ち、柔らかな甘味が魅力。水出しでも楽しめる。今後、少しずつ増えるというラインナップにも期待が膨らむ。

 宇治『利招園茶舗』やロンドン『ポストカードティーズ』などのセレクト茶葉を扱う『カイカドウカフェ』では、雁金をブレンドした『利招園茶舗』のほうじ茶を。爽やかで香り高く、カフェ同様にほうじ茶ラテで味わうのもいい。

「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ

「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram()で発信している。

&Premium No. 124 Kyoto Solo Trip / やっぱり、ひとりでも京都。

京都の街を巡り歩くとき、なぜこんなにも心が浮き立つのでしょうか。風情ある神社仏閣や庭、精緻な工芸品を扱う店や美しい佇まいの町家に出合ったかと思えば、そのすぐそばには個性的なコーヒーショップや書店、ギャラリーや生活道具の新店が。長い歴史の中で脈々と息づいてきた伝統と、新しいカルチャー、そして〝ふだんの表情〞を、さらりと共存させる街、京都。今号は、ひとりでも楽しめる京都、そして、ひとりだからこそさらに楽しい京都を案内します。

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