十分に街歩きを楽しんだなら、間違いのない土産を手に入れて旅を締めくくりたい。本誌連載「&Kyoto」の「京都さんぽ部」部長で、現地在住のライター、コーディネーターの大和まこさんが教えてくれたのは、寿司や菓子、雑貨、縁起物といった8つのジャンルの新旧いい土産。長きにわたり愛される定番から、歴史を引き継ぐ名品、老舗が手がける新ブランドのアイテムに、この数か月のうちに発売されたばかりのものまで、古都だからこそ生まれた古きと新しきの違いを味わえる品々。帰りの新幹線から旅の余韻に浸れ、家に帰れば楽しい時間を振り返りたくなる、充実のラインナップです。
『因幡堂 平等寺』の無病(六猫)守り 700円
京都市下京区因幡堂町728075‒351 ‒7724 拝観9時〜17時 無休 インコが描かれた幸守も。
『檀王法林寺』の招き猫 2500円
京都市左京区川端通三条上る法林寺門前町36 075‒771‒0870 本堂参拝は10時〜12時、13時〜16時。300円。拝観は要予約、問い合わせを。
身近に置いて愛でる、猫モチーフの縁起物。
神社仏閣で手に入れる縁起物は、御利益を祈りたくなる魅力あるデザインのものを持ち帰りたい。新旧ともに、猫が描かれたものを紹介。
因幡薬師の名前で知られる『因幡堂 平等寺』は、癌封じの薬師様として名高い。多くの人に愛される猫を6匹描くことで、六猫=無病の守りにとした。2が6つ揃いスーパー猫の日といわれた、2022年2月22日から授与が始まった新参。
檀王さんと親しまれる『檀王法林寺』の神遣いは黒猫。祀られている主夜神は夜を守る神として信仰を集め、盗難や火災を防ぐ御利益があるとされている。江戸中期頃から作られる黒い招福猫は、日本最古とも伝わる招き猫。右手を上げ、福を招く。
「京都さんぽ部」部長、ライター、コーディネーター。 大和 まこ
「京都さんぽ部」部長。ライター、コーディネーター。京都暮らしも、もはや25年目に。連載「&Kyoto」は2022年に100回目を迎えて継続中。京都の景色や、食べたもの、買ったものをInstagram()で発信している。
&Premium No. 124 Kyoto Solo Trip / やっぱり、ひとりでも京都。
京都の街を巡り歩くとき、なぜこんなにも心が浮き立つのでしょうか。風情ある神社仏閣や庭、精緻な工芸品を扱う店や美しい佇まいの町家に出合ったかと思えば、そのすぐそばには個性的なコーヒーショップや書店、ギャラリーや生活道具の新店が。長い歴史の中で脈々と息づいてきた伝統と、新しいカルチャー、そして〝ふだんの表情〞を、さらりと共存させる街、京都。今号は、ひとりでも楽しめる京都、そして、ひとりだからこそさらに楽しい京都を案内します。
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