あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。
兵庫・明石『藤江屋 分大』の「めで鯛もなか」
餡たっぷり、慶事には欠かせない縁起のいい最中。
江戸・文政元(1818)年創業の老舗が作るかわいい一品。5代目店主が明石名産の鯛にちなみ考案した。薄紅色の鯛の最中種の中には最高級の北海道産小豆を使ったなめらかなこし餡が。たっぷり挟んだ餡がのぞくさまに笑みが溢れることから「笑いもなか」とも呼ばれ、慶事やお正月に重宝される。「僕にとってベスト最中の一つ。つぶ餡でなく最中では珍しいこし餡で、さらりとした味わいが絶品です」(畑)。賞味期限は常温保存で約1週間。2個入り¥471。注文は電話、FAX、オンラインショップから。兵庫県明石市本町1‒12‒17 078‒911‒3635 FAX078‒911‒3645 9:00~17:00 火休
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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。
梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー
「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。
高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト
スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。
畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー
『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。
illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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