あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。
『三徳小西菓子舗』の「元祖 柚もなか」
柑橘の名産地で100 年以上受け継がれる香り高い柚子の餡。
明治38(1905)年に和菓子屋として始まり、戦後より2つの最中のみを作る専門店に。こちらの最中は、紀州特産の柚子を和菓子にしたいと初代が考案。「創業当時からの味を届けたい」という思いから、製法を真摯に守る。紀州備長炭の原料となるウバメガシの薪火で炊き上げた柚子餡の、とろける舌触りと溢れる香りに驚く。価格も感動的。「最中2種類だけを作り続ける潔さに感服します。柚子餡の柚子の香りも素晴らしい」(畑)。賞味期限は常温保存で5日。1個¥60。取り寄せは1 箱(10個入り)を2箱から。注文は電話、FAXから。和歌山県田辺市今福町120 FAX0739‒22‒0192 9:00~18:00 不定休
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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。
梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー
「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。
高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト
スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。
畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー
『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。
illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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