あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。
広島・福山『三河屋』の「むろの木」
オレンジピールやレーズンとの組み合わせが新鮮な焼き菓子。
大正10(1921)年から続く和菓子店が、万葉集に詠われた大樹「むろの木」にちなんで作った棹物の焼き菓子。甘さが上品な十勝産小豆「雅」を炊き、刻み栗や洋酒漬けのレーズン、オレンジピールなどを混ぜたつぶ餡を、木肌を模したアーモンド粉のそぼろで包んで焼き上げている。そぼろには白ゴマも散らしてある。「餡の組み合わせが新鮮でした。しっとりとまとまっていて、外側のそぼろの食感とのバランスもよく、この形だからこそのおいしさを感じます」(高)。賞味期限は常温保存で30日。1本¥1,458。注文は電話、FAXから。広島県福山市沖野上町4‒15‒27 FAX084‒923‒4890 8:30~18:00 無休
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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。
梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー
「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。
高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト
スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。
畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー
『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。
illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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