一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?

この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。

また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。

今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?

自分の将来をイメージしてみよう

これまで「パラレルインカムを実現する4つのステップ」について語ってきたけれど、今回がいよいよ最後のステップ。「仕事でも自己実現を達成する」だ。

仕事“でも”?

そう。多くの人にありがちなのは、株を売買して利益を得たり、不動産から家賃収入を得たりすることで満足して、そこがゴールであると思ってしまうパターン。でも、パラレルインカムの肝はこのステップ4にある。

本当に大切なのは、資産からの安定した所得を土台に、自分が生きていくうえでの柱を持ち、やりたいことを実現していくことなんだよ。

どういうことですか?

たとえば、ステップ4に到達した人は、食べていくためのライスワークではなく、自己実現につながるライフワークに取り組んでいる。ライフワークに取り組みつつ、好きなことだけで生きていくライフスタイルを確立しているといえる。

先生、そう言われても、経済的自由を達成するまではとりあえず今の仕事を続けていくことになりそうだし、その先のことはあんまりピンとこない、という場合はどうすれば…。

未来の自分について考える時間を持って欲しいな。そして、自由な時間を手に入れたらやってみたいことを書き出してみよう。何かしらぼんやりと考えることがあるだろうし、1個くらいは持っているはずだよ。

確かに。やってみます。

まずは自分の心にフタをせずに、どんどん書き出してみよう。小さな店でカフェを営みたい、自分が描いている絵を集めて個展を開きたい、など何でもかまわないよ。

生パスタ屋を開きたい、とか。

いいね。次に、一生に一度は住んでみたい場所を書き出してみよう。

ニューヨークでもオーストラリアでもフランスでも、どこでもかまわないんですか?

もちろん!ただ、単純に「アメリカ」と書くよりは、「ニューヨークのアッパーイーストの八十何丁目のコンドミニアムに住みたい」などと具体的であるほうがイメージしやすいかな。それぞれを選んだ理由も書いておくのがポイントだよ。

具体的に書くわけですね。

あるいは、日記風に未来を描いてみるのも1つの方法。小説家になったようなつもりで、経済的自由を達成した未来の日常を想像して書いてみよう。たとえば、こんな感じに。

2030年〇月口日

今日も朝7時に目が覚めた。窓を開けると、カラッとした涼しい風が入ってきて、目の前の海に反射した、キラキラした朝日がまぶしい。

自分で選んだエチオピア産の豆でドリップしたコーヒーを片手に、5年近くかけて揃えた北欧家具のあるリビングで、快晴の空を見ながら時間を過ごす。

午後は、ライフワークとして始めたコーヒー輸入の仕事のアポがある。世界中からこだわった豆を輸入し、小さなコーヒー専門店に販売している。

これは、大学時代からかなえたいと思っていた夢の仕事。新卒で入った商社で輸入のことをイチから学び、そのスキルと経験を活かして経済的自由を達成したあと、独立した。口コミでクライアントが年々増え続け、今年は会社員時代の年収を超えそうだ。

夜は、自宅に友人を招いての食事会。ケータリングのシェフが自宅で料理してくれたパスタはとても美味しく、話が弾む。友人と共通の趣味であるワインの話から、コーヒービジネスのビジョンについてまで、愚痴の一切ない建設的な未来の話は最高に楽しい。

毎日の生活に時間的余裕があり、かつ好きなコトだけで過ごした今日も、本当に充実していた。

本当に小説みたいですね。書けるかな。

今は、そこまで想像が膨らまないとしても、意識して未来の自分をイメージすることが大切なんだ。

なぜですか?

イメージすることで、そこを目指すための道のりにリアリティが生まれ、実現に向けて行動できるようになっていくからだよ。

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ゴールと目標を設定しよう

では、この章の締めくくりとして、パラレルインカムのゴールを具体的に設定してみよう。まずは、ステップ1~4をいつまでに達成するかを決める。以下の空白部分を埋めることで、細かい数字を設定するんだ。

20__年までに、好きな仕事を実現(ステップ4・ゴール2)

20__年に、経済的自由を達成(ステップ3・ゴール1)

20__年まで、資産構築に集中(ステップ2)

20__年まで、労働所得を増やすことに集中(ステップ1)

たとえば、5年後に経済的自由を達成し、8年後までに好きな仕事を実現したいのであれば、「2027年に経済的自由を達成」「2030年までに好きな仕事を実現」と書き込む、ということですね。

そう。そこから逆算して、残りの空白を埋めていくのもいいし、ステップ1から順を追って計画していってもかまわない。また、目標とする資産所得額を決めることも大切だよ。この本では、毎月50万円を想定しているけれど、なかには「75万円必要」という人もいるだろうし、「30万円くらいで十分」という人もいると思う。設定した目標によって、ステップ1~3の取り組み方も変わってくるんだ。

ゴールと資産所得額の目標が固まったら、あとは実践あるのみ、というわけですね!