「咽喉頭異常感症」の種類は?
原因がはっきりしない「真性咽喉頭異常感症」
咽喉頭異常感症は検査をしても喉の違和感など異常感の原因が特定できないものを「真性咽喉頭異常感症」といい、検査の結果何かしら異常感の原因が特定できるものを「二次性咽喉頭異常感症」と大別することができます。
他の病気などによる「二次性咽喉頭異常感症」
「二次性咽喉頭異常感症」は身体的な病気によって引き起こされるケースが大半です。これまでの診察では「二次性咽喉頭異常感症」の半数近くが胃酸逆流で1割程度の人が喉頭アレルギーでした。副鼻腔炎、扁桃炎、喉頭がん、咽頭がん、胃酸逆流、喉頭アレルギー、鉄欠乏性貧血、慢性上咽頭炎なども原因として考えられます。
またストレスや精神的な疾患も原因になります。
その理由は心理的な負担を抱えると緊張状態が続いたりして、自律神経のバランスが崩れやすくなるため。自律神経が乱れると、咽喉頭の筋肉が収縮して喉が締めつけられる、つかえるといった症状が表れます。
そのほか更年期になると自律神経が乱れやすくなるため、突然の喉の違和感を訴える人が増えます。
空気の乾燥や唾液量の減少など原因の場合も
秋冬は空気の乾燥により喉に違和感を覚える人もいます。水分補給や室内を加湿することでラクになる場合は、湿度が原因だと思われます。
高齢者で多いのは、唾液量が減ったことで咳込んだり食べ物が飲み込みにくくなったりするケースです。ガムをかんだり、「上の奥歯あたりに指を当てて回す」「顎の下を押す」「顎の下から耳の下にかけて顎の骨を押す」といった唾液腺をマッサージしたりすることで改善が期待できます。
(広告の後にも続きます)
なりやすい年代は働き盛りの30~50代
患者の男女比は1:1.2で、性別の差は大きくはありません。年代では仕事や介護、育児などで忙しい、働き盛りの30~50代の患者が多数。
責任感が強かったり神経質な性格でストレスを抱えやすいタイプは咽喉頭異常感症になりやすい傾向があります。