あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。
島根・松江『菓子老舗 桂月堂』の「薄小倉」
蜜煮の大納言小豆と錦玉のしゃりしゃり感は最適解。
茶人大名・松平不昧公の影響で茶の湯とともに菓子づくりも盛んな松江で愛されてきた銘菓。中はふっくらしっとり、外はシャリッとした食感。北海道大納言を糖度の異なる3種類の蜜に3日間漬け込むことで皮を破らず仕上げ、さらに寒天と砂糖を煮溶かして作る錦玉を流し込み13時間ほど低温の窯で乾燥させたもの。「抹茶に合うだけに甘味はしっかりしていて、ブラックコーヒーとの相性も上々です」(梅田)。賞味期限は常温保存で14日。6個入り¥950。注文は電話、FAX、オンラインショップから。島根県松江市天神町970852‒21‒2622 FAX0852‒25‒0559 9:00~18:00 不定休
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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。
梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー
「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。
高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト
スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。
畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー
『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。
illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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