あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。
山口『山口風月堂』の「大理石」
断面の美しさに感動。白餡と抹茶で大理石を表した銘菓。
明治30(1897)年創業後、初代が考案し戦前より長く愛される一品。良質な白いんげん豆を丁寧に炊き卵白を加えた淡雪羹に、京都・宇治の老舗茶舗『丸宗』の石臼ひき抹茶を贅沢に合わせた棹菓子。餡の炊きから練り具合、卵白を加える塩梅を調整し、芸術的なマーブル模様を作り上げる。「シュワッと溶ける淡雪羹となめらかな抹茶羊羹の食感の対比と美しさ。出合ったときの感動は忘れられません」(畑)。賞味期限は冷蔵または常温保存で約3週間。1本¥1,000(現在製造休止中。2024年2月頃、再開予定)。注文は電話、FAXから。山口県山口市下堅小路2 083‒922‒2112 FAX083‒922‒2130 9:00~18:00 日休
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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。
梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー
「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。
高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト
スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。
畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー
『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。
illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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