シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」を脚色した、コメディ仕立ての夏至の晩。
妖精のいたずらが巻き起こす恋の騒動を描いた幻想劇「夏の夜の夢」。映画や絵本、ダンスやオペラ、音楽など、世界各国でさまざまな表現へと昇華された作品を俳優、舞台演出家、舞台美術家の串田和美が独自の解釈で、演劇化。元宝塚トップスターやコンテンポラリーダンサー、劇団はえぎわや花組など出自の全く異なる8人の俳優とともに「夢」という得体の知れないものに迫る。ときに、誰かの夢の中に浮遊し、「森」と呼ばれる夢の時空を彷徨う。そうした時の流れのなかで、21世紀の人間が生きる「世界」を見据えることへと挑んだ。
戯曲「夏の夜の夢」の訳は松岡和子。そして、新たな試みとして演劇と絵の展示を展開。画家・平松麻の作品との重なり合いにも注目したい。会場の絵画は、彼女が台本を読んでイメージした描き下ろしだ。
人類が共有する「夢」とは、いかに——。本作は6月6日〜12日まで「東京・新宿村LIVE」で上演されるほか、「シビウ国際演劇祭2024」正式招聘作品として6月21・22日にルーマニア公演が行われる。また、7月5日〜7日まで「長野・信毎メディアガーデン」でも披露される。ぜひ、この機会にでかけてみてはいかがだろう。
Informationあの夏至の晩生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た
公演日程:
6月6日(木) 19:00
6月7日(金) 14:00
6月8日(土) 13:00/17:00
6月9日(日) 13:00/17:00
6月10日(月) 19:00
6月11日(火) 14:30/18:30
6月12日(水) 14:00
※当日券販売は開演1時間前/受付開始・客席開場は開演30分前
場所:新宿村LIVE
住所:東京都新宿区北新宿2-1-2 B2階
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text : Seika Yajima