緑のカーテンの仕立て方


taka1022/Shutterstock.com

緑のカーテンをつくるには、育てたい植物の苗とプランター、ネットや支柱が必要です。ネットが台風などの強風にあおられて飛ばされないよう、しっかりと固定できる場所があることを確認してからスタートしましょう。

栽培する植物を決めたら、植え付けをします。緑のカーテンに活用する植物の多くは、夏もよく生育して水を吸い上げるうえ、直射日光の当たる場所で育てるため、鉢植えの場合はすぐに乾きがちです。水切れを予防するためにも、大きめの鉢に植え付けましょう。また、早くカーテンをつくってほしいため、つい間隔を寄せて植え付けてしまいがちですが、必ずそれぞれの植物に応じた株間を取りましょう。ゴーヤやアサガオは30㎝程度、ヘチマは40㎝程度の間隔が必要です。植え付ける用土は、園芸用土のみでももちろんOKですが、園芸用土4、腐葉土4、堆肥2ほどの割合で混合したものを使うと、生育がよくなります。


akiyoko/Shutterstock.com

植え付け後はネットを張ってつるを絡ませ、成長させます。窓辺にネットを設置するには主に、軒下など上からネットを吊るす方法と、支柱を使ってネットを自立させる方法の2通りがあり、環境に合った方法を選びましょう。上からネットを吊るすなら、上階のベランダの手すりや、強度が十分な雨どい用の金具などを利用して固定を。ネットを固定できるような場所がない場合は、軒下などにフックを設置して取り付けましょう。ネットの上下を支柱に留めてから設置すると、緩まずピンと張りやすくなります。ネットを吊り下げたら、下部はプランターの重みなどを利用して固定すると簡単です。支柱を使う場合は、地面に支柱をしっかり固定してからネットを取り付けます。

つるが伸びてきたら、つるの先端部分を摘む摘心をしましょう。摘心を繰り返すことで、脇芽を増やしてネットを広く覆うように成長させることができます。土が乾いていたら、しっかりと水やりを。夏場は水が切れやすいので、朝夕の2回与えたほうがよい場合もあります。植物の状態を見ながら、随時追肥を行いましょう。2カ月ほどで緑のカーテンが完成します。

緑のカーテンに利用されるのは、どれも夏の暑さに耐えられるだけの丈夫で育てやすい植物なので、誰でも簡単にチャレンジすることができます。窓辺に緑のカーテンを仕立てて、暑い夏も涼しく快適に乗り切りましょう!

協力


吉田園芸



Credit

文 / 3and garden



スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。