文具のとびら編集部

あたぼうは、「飾り原稿用紙」を製本した「飾り原稿用紙ノート」(A5サイズ)を2024年5月に発売(5月25日頃から出荷開始予定)。“水平開きノート”で知られる中村印刷所の協力で製作しており、飾り原稿用紙が見開き水平で文字を書きやすいノートになっている。なお、綴じられている飾り原稿用紙は定番品の柄・印刷色とは少々趣が違うクロスカラーデザインになっている。価格は税込1,056円。

5種類の「飾り原稿用紙」が1冊のノートに

定番の飾り原稿用紙はA4サイズのバラの紙で作られている。監修者の小日向京氏の意向で、「好きな量を持ち歩きたい」「天糊は枚数が減っていくのにつれて記述時の弾力が変化するため、安定した書き味を保ちたい」という点を実現するべく、あえてバラの紙にしていたが、その後ユーザーから「天糊版も欲しい」「原稿用紙の保管方法に悩んでいる」などの声も上がってきたという。

「波抹茶(なみまっちゃ)」「轟雲龍(ごううんりゅう)」「碧翡翠(あおひすい)」「金鶯錯(きんおうさく)」「蔓葡萄(つるぶどう)」の5種類を10枚ずつ綴じており、それぞれ定番の飾り原稿用紙とは色が異なる、クロスカラーデザインで新たな飾り原稿用紙の世界を味わえる。そして、これらの飾り原稿用紙が魚尾の中心で半分に折り込まれ、ナカプリバイン(水平開きノートの製本方法)によって製本されている。

ナカプリバインは折った紙の背を糊で製本していく製本方法。横から見るとV の形状の紙の束が糊によって綴じられている形状になり、V 字に折られた紙を簡単にノートからはがせるため、はがした後は、A4サイズの飾り原稿用紙として利用できる。ノート見開きの文字数は、20 字×20 行の400 文字。A4 サイズの飾り原稿用紙が中央で折られたA5判のノートで、枡目の5 文字、5 行区切りが絵柄によりさりげなく示されている。なお、表紙は飾り原稿用紙 薔薇園の色を抜いた「塗薔薇」を印刷。

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