私は市内の病院前にある薬局で事務員として働いています。昨年に先輩上司が定年退職を迎え、ついに私が最年長の職歴になりました。先輩の抜けた業務が重くのしかかるし、後輩に私の業務を引き継がなければなりません。ある日残業続きでついに体を壊してしまい……。

優秀な先輩がいなくなった職場

















長年慕ってきた頼りになる先輩が退職されてから、惜しむ間もなく私はプレッシャーを感じながらも毎日粛々と働いてきました。日々の窓口接客に加え、私の担当業務を後輩に説明して任せるのと並行して、先輩が担当していた業務を私が引き継ぐことと業務改善も……。

今になれば仕事量を調整して後輩に任せればよかったのですが、いずれも気付かぬうちに完璧を求めてしまったため、後輩の理解力の確認と手順の修正に追われる残業の日々が続いたのです。

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残業が続いて起こった心身の変化

そんなある日、出勤したら後輩が薬剤師に「○○さん(私)は私の仕事を信用していない。細かいから仕事量が増えて困る」と愚痴をこぼしている場所に遭遇! その光景を目の当たりにした私はショックで過呼吸を起こしてしまいました。

後輩にはわかりやすく説明して教えていたつもりが知らないうちに後輩を傷付けていたこと、私に直接言わず他部署の薬剤師に不満をこぼされて恥ずかしかったこと……今まで張りつめていた気持ちがプツリと切れてしまい、医務室でしばらく呼吸を落ち着かせてから早退することに。家に帰る途中の車内で涙とおえつがあふれ、私はその日から休職することになってしまいました。